硯 箱 の 筆

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無性にそういう日がある

このところ友人と遊ぶ機会が多かったんだけど、そいや誰それと最近会ってないなーとか、考える。

和歌山なんていう遠いところに越してきた(嫁いできた)私が悪いんだけどね・・・。
友人のほぼ全部が大阪だから、なかなか会いたいときに会えないんだよね。

もちろんさらに遠いところに住んでる友人などにはほとんど会えないわけだから、元気かなーとぼんやり考える。
メールとかツイッターとか、便利ツールがあるから昔ほどではないけどね。
便利な世の中になりました。


が、幸村は我慢しない子なのできっと会いに行くよ。
という小話ひとつ折りたたみ。
ほとんどリハビリ気分です・・・orz

寝ます。
おやすみなさゆき!

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会いたいな、と思ったときにすぐに会える距離にいるのはとてもいいことだと幸村は思う。

「・・・で、深夜に夜這いに来たと」
「夜這いではないわ! 破廉恥な!」

幸村を招き入れてくれた佐助よりも先に部屋に押し入り、そのベッドにもぐりこんで厚くて軽い羽毛布団を捲り上げて手招きをしながらふんふんと鼻息荒く答える。
会いたいから会いに来た。ただそれだけだ。

「非常に言いにくいんだけど、旦那」
「なんだ」
「俺たち、ほんの数時間前まで一緒にテレビ見てたよね」
「そうだな」

だからなんだ、ときょとんとする姿に、佐助は肩から溜め息を吐く。
うん、わかってた、こういう人だって、と思わず目を覆いたくなる衝動に駆られて俯いて。
これぐらいでめげている場合ではないと、幸村がめくり上げてくれているベッドに滑り込み、ぎゅうぎゅうと布団を押し付けその体が冷えないように包み込む。お世辞にも寝相がいいとは言えないから、朝にはその位置にはないけれど。

「時間を空けなければ会いにきてはいけないのか?」
「いや、そんなことないけどね・・・」
「───ならば文句はなかろう」
「・・・文句は、ないけど、ね」

こっちの諸々の事情は考慮されないんだろうなぁ、と横に並んだ佐助にもそもそと引っ付くように体を寄せて手足を絡めてくるのを許し、自由になる腕でその背を緩く叩いて宥め、自嘲の息をもらす。
すでに癖とも習慣ともなっている、佐助の脇に顔を埋めてくる動きのくすぐったさに笑いをこらえて、髪から覗く耳を抓めば、不安げな視線がちらりと見えた。

「怒っておるのか・・・?」
「別に。一緒に寝たいだけなんだろうなーって」
「・・・そうともいう」

夜に会えばあとは寝るだけだろうと、聞きようによってはとんでもない台詞を寄越しながら大きな呼吸を繰り返して寝心地のいいように体の位置を変えるのを好きなようにさせて、よし、と小さく漏らした声に佐助も体の力を抜く。
左腕は幸村の枕、左半身のほぼ全部が抱き枕状態だ。正直、熟睡できると思えない辛い体勢である。

「・・・寝る。おやすみ」
「はいはい、おやすみ」

今頃になって照れくささが出たのか、顔を見せないようにしてぶっきらぼうに言い捨てるのに佐助は忍び笑う。
これだけ一緒にいるのに会いたいと思ってくれるその気持ちの素直さが怖いほどに嬉しい。
(それに今日は寒いからあったかくていいし)
自分だけでは到底無理なほどに温められた布団が心地よく、ろくに寝返りが打てない不自由さはあれども寒さで強張らずに自然に瞼が落ちるのは佐助にとってありがたいばかりだ。

「とりあえず目覚まし、と」

右腕を伸ばし枕元の携帯にアラームを設置する。寒い日に幸村と一緒に寝るのは気持ちいい分目が覚めなかったりするので油断ならない。
一瞬で夢の世界に行ってしまった緩んだ寝顔を眺め、佐助も一つ息を吐いてゆっくりと瞼を閉じた。





会いたくて会いたくて会いたくてあなたに、すぐに。
という感じですかね。
お隣さんだとすぐ会えるから時間関係なく押しかける幸村を、迷惑に思わない佐助は甘いと思います。

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