硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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百年に一度 【追記あり】

今日の日は百年に一度だそうで。

間に合わないのが悔しいから、日付と時間だけのために日記を上げる。。。
今日中にポッキー小話上げます!(`・ω・´)シャキーン


【追記】
書けたから以下折りたたみ!
今回は狐です^^

まあ何で狐かというと、今書いてるお話の佐助が超暗くて話が進まないから、底抜けにおばかな佐助が書きたかったんだ・・・。
佐助はこんなんじゃないやい、と思う方は速やかに退避を。
今回本当にばかだなぁって感じです。


日記はまた今度! ←今夜、って書いて書かない可能性もあると気付いたから
宴はアマゾンで頼んだのでまだ手元に来てません。。。
きたら家族総当りでプレイ予定なので(しかも今主人は仕事休み期間に入っている)プレイ日記上げるまもなくガンガン進みそうです。
実際3はかなり早い段階で100時間越え称号GETしたからな。。。


ではではさゆきなさいませ!

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うちには狐がいる。
それもやたら口うるさいのが。

「うーん・・・ポッキーか・・・」

いつもの帰宅道、いつものように買い物をするべく寄ったスーパーで目に入った商品に、幸村は少しばかり眉を寄せてうんざり気味に呟いた。
ポッキーゲームがしたい、と狐らしからぬおねだりを───そもそも話すこと自体がおかしいのだが───されて、あまりそういうことに興味のない幸村でも、ついつい店頭に陳列するポッキーに目が行ってしまう。
特に今年はゾロ目数字率が高いせいか、テレビでコマーシャルまで流れる始末だから性質が悪い。日本をあげてポッキーゲームをせよと働きかけでもしているようである。

「チョコは動物には良くないしな」

動物じゃないもん、と叫ぶように訴えている佐助の言葉は幸村の耳を通り越して記憶に残ることはなく、幸村の中ではいまだに佐助は”犬科の動物・狐”のままだ。

今年の新作なのか塩がまぶしてあるというポッキーが堂々の一段制覇でレジ横の陳列棚に陳列されているのが目に入る。動物に過剰な塩分はさらに毒だ、と伸ばしかけた手を引っ込め、けれどチョコがイチゴ味に変わったとてチョコには変わりないし、と伸ばす先の着地点が見つからない。

すぐには決めかねて、夕食のおかず───という名の弁当───を買うべく売場を移動する。通い慣れたスーパーの中はすでに庭のようなものだからどこに何があるかは熟知していて、それゆえよけいな買い物をしない為にまっすぐ総菜コーナーに足を向ける。
しかし珍しく別のコーナーで足を止めると、そこに貼られたポップの一つをじっと眺めた。





ただいま、と扉を開けると同時に言えば、おかえり、とすぐに言葉が返ってくる。

「きょうはちょっとさむかったね」
「こたつを出すか?」
「おれさまのはなしじゃないの。旦那、さむくない?」
「動いていたら寒さはわからん」

玄関土間に造り付けられた古い下駄箱の上が佐助の定位置で、学校から帰ってくる幸村を佐助はいつでもそこで待っている。
ただいま、おかえり、と当たり前の言葉を交わすこの瞬間が実は一番好きなのだと自覚しているが、さすがに気恥ずかしくて佐助には言えず、だからいつも出迎えてくれてありがとう、という感謝を込めて佐助を甘やかしたいと思っているのだが。

「ねえねえ、かってきた?」
「ん?」

がさりとスーパーの袋を框に置いて靴を脱ぐ。
佐助の鼻がヒクヒクと遠い位置にあるそれの匂いを確かめるように動くのが面白いな、と眺めながら、寝転ぶその背を撫で下ろし。

「・・・ちゅーかはんのにおいがする・・・」
「当たりだ。今日は中華飯とインスタントのカップスープがあったはずだから・・・」
「さいきんまともにごはんつくってないじゃない!」

サラダぐらいは買ってきたの、とたしたし軽い音を立てて前足を下駄箱を叩くことで鳴らすのに、幸村は明後日を向き部屋に入っていく。佐助の説教を聞き流すのはもう慣れたものだ。

「旦那!」
「今年は暖かそうだし、ホットカーペットですますかなぁ」
「旦那ぁ!」

追いかけるように下駄箱を降りて足下にまとわるのを踏まないように気を付けながら、とりあえず手を洗ってうがいをして、と洗面所に足を向けた。





「───で、きょうはなんのひでしょうか」
「うん。今日はチーズの日だ」

弁当の夕食を済まし───佐助の恨み節付きだ───宿題をするべくテレビ前の卓袱台に教科書を並べていれば、ちょこんと座った佐助が重い響きを乗せて問うてくるのに、幸村はすまして答えた。

「きょうはぽっきーのひでしょ!?」
「乳製品売場にチーズの日だとチラシがあったぞ? やはり犬科の動物にチョコはだめだろう」
「えええええええ!?」

胡座の足に前足を乗せて佐助が叫ぶ。緑の瞳がまん丸になるほど見開かれて、何もそれほど驚かなくても、と世にも珍しい狐の驚き顔にさすがの幸村も引き気味だ。

「おれさまのぽっきーぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
「・・・・・・・・・お前な・・・・・・」

わああああああん、と膝に縋るように顔を埋めて泣き出されて、本当におかしな狐だと、殴りたいのか抱きしめたいのか、とにかくどうにかしてやりたいとむくむく妙な気分が湧いて、小さな体の腋を抱えて持ち上げ膝に乗せてわしわしと毛が乱れるほどに背を撫でることで紛らわせる。

「チーズは嫌いなのか?」
「ちがうの! きょうはぽっきーのひなの! ひゃくねんにいちどのきちょうなぽっきーのひ~~~~~~」

旦那のばかばか情緒未発達のお子さま、と膝の真ん中で丸くなって泣きながら拗ねる狐・・・その姿は変に過ぎる。

「ぽっきーげぇむぅぅぅぅ・・・」
「・・・ほんとにお前はおかしな生き物だな」
「ほっといて!」

俺様今日はもう寝る、と尻尾で顔を隠すのに、そこは俺の膝だ、と内心幸村を呆れさせ。

「・・・そんなにしたかったのか?」
「ふーんだ。もういいもん!」

ますます丸くなる背を撫でて宥めても、一向に機嫌が浮上する気配はない。
(ほんとにしようのない奴だな)
そんなところが可愛いといえば可愛いのだが。

仕方ないな、と鞄から隠しておいた物を取り出して。
その首根っこを掴んで顔の前まで持ち上げると、潤んで見える緑の瞳と視線を合わせる。

「・・・ポッキーはだめだが、プリッツならいいぞ」
「え?」

ぶらりとされるままにぶら下がったままでいる佐助に見えるようにプリッツの箱を振る。
スーパーで散々悩んで、いっそチーズでいいかとポップを見て思ったものを、それでもそれは佐助の願いではないだろうしとレジ前でもう一度悩んで、チョコのない、そしてバターロースト味ならば塩気も少ないし形状も近いし、と悩んだ末に出した結論がプリッツだった。
これで嫌だと言ったら二度としてやるものかと決めた幸村の前で、佐助のその表情に気色の色が広がっていく。

「それでいい! ぷりっつでもおっけー!」

俺様のプリッツだよね、といきなり鼻息が荒くなったのに、幸村は苦笑を隠せない。
現金な奴だと、膝に下ろしてからその頭に軽く拳を落としプリッツの箱を開けて。

「ほら、口を開けろ」
「えへへ~。うれしい! ねえねえ、旦那からたべてくれる?」
「は? お前が一人で食べればいいんじゃないのか?」
「・・・旦那。ぽっきーげーむってなにかわかってる?」
「・・・知っているが、一人で食べた方が合理的だろう?」
「うう・・・。これだからじょうちょみはったつ、っていうんだよ・・・」

差し出したプリッツをくわえることなく眉尻を下げ耳を垂らし、さらに肩まで落とすのに、さすがの幸村も憮然とする。

「食べたかったんだろう?」
「たべたかったんじゃなくて、旦那とぽっきーげーむがしたかったの!」

なんでわかんないの、と前足が幸村の膝を叩く。たしたしと聞きなれた軽い音が止んでも前足はそのまま、さらにずい、と身を乗り出してくる。

「ぽっきーげーむはさいごにちゅーするのがもくてきなの! たべるだけじゃおはなしにならないの!」
「・・・破廉恥な」
「おれさまと旦那ならはれんちじゃない!」
「・・・・・・」

確かに飼い主とペットだから破廉恥ではないが、と天下一品の屁理屈に妙な関心をして溜息を吐く。
そして目の前で荒い鼻息を吹き掛けながら返事を待つのに、狐相手に今更減るものでもないし、と諦め、わかったと返事をして。

「・・・俺が食べ進めればいいんだな?」
「そう! さいごはちゅーってしてね!」
「はいはい、わかったわかった」

手に持った一本のプリッツを口元に差し出せば、折らぬように気を使ってかそっと口を閉じていきぴたりと動きが止まる。
そしてくい、とかすかに顎が上がって、しぱりと瞬きをする。
(・・・まったく)
狐とこんなことをするなどおかしな話だな、と呆れ半分こみ上げる笑いを堪えながらぴんと立つプリッツに口をつける。
ぽりぽりと砕ける音を立てながら少しずつ進み、さすがにもう鼻と鼻がぶつかる、という地点で止まり・・・ポキリと折り取ってから濡れた鼻先に軽く口付けた。

「・・・・・・はな」
「───不満か?」
「もうちょっとしたがよかった・・・」
「大して変わらんだろうが・・・」
「そうだけど~~~~~」

鼻と口は全然違うじゃない、と耳を垂らし、けれど尻尾はぱたぱたと畳の上を滑るように振られているのが見える。

「まあ旦那のはじめてがおれさまってことにかわりはないし!」
「・・・妙な表現をするな」
「おれさまのはじめても旦那だし!」
「だから妙なことを言うなと、───」
「旦那とおれさまはらぶらぶ!」
「だから・・・───もういい・・・」
「旦那からのはつちゅー!」
「・・・・・・・・・」

狐の小踊り姿などそうそう見れるものじゃないよな、と生温い気持ちで眺めながらプリッツを取り出す。さっき食べたのは正直なところあまり味がわからなかった。

「ねえねえ旦那!」
「・・・なんだ」
「だいすき!」
「───そうか」

膝に乗り込まれ肩に前足を掛けた佐助が、はにかんだ様子で言うのを聞き。
そんなこと狐に言われても、と思うのに、やはりそう言われれば嬉しくないわけではなく。
(本当にしようのない・・・)
にこにこと目を細くしてこちらを見つめる佐助を倒れないように片手で支え、食べ掛けて短くなったプリッツを一口に食べ切ると、髭がこそばゆいぞ、と文句を言ってから、鼻の下で一文字に閉じられた口元にそっと口付けた。




狐佐助でポッキー記念日。
こんな狐が人間になったとしたら、カレンダーに”初ちゅー記念日”とか”初ポッキーゲーム記念日”とかいっぱいわけのわからない記念日の丸を書き込みそうです。
そしてそれを片っ端から消していく幸村との攻防とか面白そうだ。
「”旦那に初ちゅー”と”旦那から初ちゅー”は違うんだよ!」
「同じだ」
「どーして旦那にはこの違いがわからないの!」
「・・・カレンダーの花丸の花びらの数が違うのはわかった」
「うわーん! 旦那のばかぁぁぁぁ!」
人間になってもこのままの力関係でいてほしいなぁ。

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あんまり呟かないけど生存確認ぐらいにはなるはず。

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