硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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気力を挫く

一度は書いた日記が消えるとか、最近多くてですね。

何でだろうかと本気で泣きたくなる現象がね、多発中。
しかも私のPC限定なので、もうマジで泣きそう。つまりボr・・・orz

でも今週はそれとは別に近所でネットだか電話だかの工事をしてたみたいで、驚くほどよく切れました。
主人と子供の血管もよく切れましたww
この3日ほどは私のPCは10分も繋いでたら落ちる状態だったんだ☆
ページ移動したらエラーかかって勝手に再起動、とかね・・・orz

まあそんな状態で保存かけても無理だよね、と泣く泣く諦めたそれがし。
また改めて日記だけ書き直すよ・・・。

ってことで、実は月の障りもあって布団のなかでうだうだ時間も長かったものだから、書きたいなーと思ってた幼少小話一つ折りたたみ。
子供に借りパクされてたポメラを奪い返して書きました・・・子供もやっと手書きよりキーのが便利とわかったようだ。
そして用心にちゃんと保存がかかるまでメモ帳にこの日記もコピペった! 
老師は学習した! 経験値が10上がった!
・・・早く経験値MAXにならんものか。

明日の日曜、映画行ってくるぜー!

とゆわけで、ひとまずまずまずさゆきなさいませv

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さすけぇ、と語尾の伸びた幼い主の声が呼ぶのに、佐助は掃除の手を止めて声のした方に向かった。

「弁丸さま?」

この時間は手習いのはずだけど、と覗いた部屋に姿はなく、けれど筆や紙が散らばった様子もないから、癇癪を起こして暴れたのではないなと判断する。根気と堪え性のない幼い主は、ごく稀にだが拗ねてごねて手習いを放棄することがあるのだ。

じゃあどこに、と廊下伝いに外を見回せばまたかすかに呼ぶ声がするのに耳を澄ます。
さすけぇ。
語尾を伸ばした甘えを含む声は、何故か聞く者に保護欲を湧かせる不思議な響きを持っていて、情が湧く、ということのあまりない佐助にして、かなわないな、と思わせられて困る。

「弁丸さまぁ? どこですかぁ?」
「ここでござるぅ」

佐助の鍛えられた五感は、ほんのかすかな声や音も拾い場所を特定することができる。
けれど主は非常時以外で”忍びの本気”で探されるのを嫌がるので───おもにそれは遊びの最中であるが───危機感がないと判断した場合は、暢気に呼びかけたりわざと足音を響かせながら佐助は捜し歩くことにしている。
非効率的ではあるが、これが一番弁丸を驚かせず、且つ、喜ばせる探し方なのだ。

そして声は佐助の足元からした。
足元。磨かれた縁のその下から。

「弁丸さま!?」
「で、でられぬぅ」

慌てて飛び降り覗き見た縁側の下の、その奥で。
這っているときに後ろ襟が引っかかったのだろう、前に進むのを阻まれ襟で首を詰まらせた弁丸が呻いていた。
それに、きゃあ。と音のない悲鳴を上げて、佐助は慣れた調子で床下に潜りそばに行くと、引っかかった襟を解いて小さい体を腋に抱え這いずり出た。

「大丈夫ですか!?」
「なんとも、ない、でござるぅ・・・」

けひんと土埃を吸って止まらぬ咳をしながら気丈に答えるのに安堵する。
弁丸のこういう突拍子もない行動は初めてではなく、その度に勘弁してほしいと溜息を吐くのは佐助の常だ。本人が少しも危機感を憶えてくれないので、こちらがどれほど諭してもまったく気にもしてくれない。
その背をさすりながら見た顔も土で汚れてしまっていて、懐から手拭いを出しそっと拭えば咳の涙で目尻に雫を浮かばせながらも笑ってくれるのに笑みを返して。

「・・・どうしてあんなところにいたんですか?」
「とかげが、つくえのうえにあらわれたのだ!」

それがしの書の上を走っていったのだ、と先程までの涙目をどこにやったのかきらきらと瞳を光らせて叫ぶ言葉に、佐助は倒れ伏したい気持ちを弁丸に悟られぬよう再び深く溜息をつくことで堪えた。

「───それで?」
「おおきかったのだ! 弁をみてしっぽをふってつかまえてみよというから、おいかけてみた!」
「・・・・・・そう、ですか」

トカゲはそんな風に尻尾は振らないし話もしません、と思ったがあえて言わなかった。言ったところで通らぬ理屈であれこれ反論されるのがオチだし、妄想に近い想像は子供らしくていっそ微笑ましい。たとえそれが手習いに飽きたゆえでの妄想でも。
しかしそのトカゲを追いかけて床下にまで潜り込んでいくのは勘弁してほしい。

「あの、ね。弁丸さま」
「ほら! おおきいでござろう!」
「捕まえたの!?」

ほら見ろと差し出された拳からは、口をぱかっと開けている生き物がちょろりと顔を出していた。
床下に引っかかってるぐらいだから、てっきり逃げられたのだと思っていたのが捕まえていたとは。
根性あるなぁ、とけれどこんな子供に捕まるなんて鈍いトカゲだとよくよく見れば、心なしかそのトカゲがぐったりして見える。
弁丸の手の熱の高さと力の余りようは半端ではないから、トカゲのように日陰を好む生き物にはたまったものではないのだろう。
(ご愁傷様、かな)
そうしてその拳からはみ出す尻尾の先と指の隙間から出ている前足が悪足掻きに暴れるのを、くすぐったいのかさらに力を込めようとするのをさすがに止める。
トカゲ一匹どうなろうと知ったことではないが、弁丸にその気がない以上もし誤って死なせれば───このままだと確実だ───死なせてしまったと大泣きするのが容易に想像できたからだ。
(ん? あれ?)
押し止めた手の下のぴくぴくと動くそのトカゲの指。先の丸いそれは、トカゲのものではない。

「弁丸さま、それ、トカゲじゃなくてヤモリですよ」
「やもり?」
「そう」

なんだそれは、と首を傾げるのに、トカゲのお友達です、と一番わかりやすいであろう例えを告げる。

「家を守る、と書いてヤモリって呼ぶ、トカゲとよく似た生き物です。これは家の中に入ってくる虫を食べてくれたり、悪いものが入ってこないように守ってくれてるいいものなんですよ」
「いいものなのか」
「そう。だから捕まえずに逃がしてあげてくださいな」
「かえぬのか?」
「籠に閉じ込めちゃったらヤモリがお仕事できなくなっちゃうし、飼わなくてもずっと家のどこかに居てくれますよ」
「弁のちかくにいてくれるのか?」
「う~ん、大体床下とか屋根裏とか井戸の周りとか・・・あまり日の当たらない、静かで人目のないところに隠れてるから・・・」

側に居るのは難しいかも、と自分が悪いわけでもないのに申し訳ない気持ちになりながら告げれば、弁丸がじっとこちらを見てこと、と首を傾げて。

「・・・まるでさすけのようだ」
「───はい?」
「やもりとはしのびににておるのだな!」
「そう、・・・ですか?」
「うむ!」

すばらしい発見をしたかのような笑みを満面に浮かべ、一人納得して頷く弁丸を見る佐助の心情は微妙だ。
犬だの鼠だの草だのと言われたことはあるが、ヤモリ。天井裏にいることが多いからか床下にいることが多いからか、どちらにしてもあまり嬉しいとは思えないものに例えられてしまったな、とどこか達観した気分で納得する。
まあ主がそうだというなら従者である自分に否やはないし、何と呼ばれようが仕事に差し障るものでもない。
ただ、犬や草以上に忍びを例えるものからかけ離れていると思わないでもないので───弁丸以外がそう呼んだならまた違う意味に聞こえるだろうが───外ではあまりヤモリに似てると叫んで回らないでもらいたいなぁ、とは、思う。

「さすけとなづけよう!」
「名前付けてどうするんですか!」
「よべばさすけのように弁のそばにくるやもしれぬ!」
「無理無理。ヤモリは人になつかないですって」
「そうなのか?」

難しいな、と首を傾げるその姿に、ヤモリを飼いたいというのをどうやって諦めさせればいいのかと、そちらの方がよほど難しいと肩を落とさずにはいられない。

「ではほうびをやることにする!」
「褒美?」
「しごとをしてくれているのであろう? さすけとおなじように弁やいえをまもってくれているのだから、ほうびをやらねばならん!」

褒美はなにがよい、とヤモリを相手に真剣な表情でいっぱしに主ぶる姿は、そうと知らなければ子供の遊びにしか見えず。
けれどそんな姿に主の成長を見る自分の目が贔屓目で腐っているのかと思っても、下のものを思いやるその気持ちの成長が、純粋に嬉しいと思ってしまう。
(あ。似てるって、もしかして・・・)
弁丸の言葉に、ヤモリに似ているというのが姿形や行動のことではないのではないかと、気恥ずかしい心地で思うのに。

「なにをやればよろこぶであろう」
「・・・あー、別に何か欲しがるとは思いませんけど」
「弁やいえをまもってくれておるのに、なにもせぬではあるじとはいえぬ!」
「や、でも、餌は勝手に食べるし、棲むところがあるからそれで十分じゃないのかなぁ」
「うぬぅ」

ぷ、と頬を膨らませて拗ねて。それでは何もしてやれないのかと悔しがるその姿が、佐助の思ったことの何よりの答えのような気がして。

「弁丸さまが元気でいてくれたら、ヤモリも甲斐があるって喜ぶだろうし、それでいいじゃないですか」
「そんなところまでさすけにそっくりでござる」
「はい?」
「さすけも、ずっとまえに弁がほしいものはないかときいたら、げんきでいてくれればうれしいと」
「そうですねぇ。毎日ちゃんとご飯を食べて、手習いもして、槍や刀のお稽古を頑張ってくれているだけでもう十分」

そして思った通りに元気でいてくれる。その為に佐助がここに、弁丸の側にいるのだと、知ってはいても解ってはいないだろうけど。
それだけで佐助にとっては十分甲斐があるのだ。

「───というわけで、そろそろ手習いに戻っていただけると佐助も嬉しいのですが」
「うむ! さすけにもやもりにもよろこんでもらえるようにがんばってくるでござる!」

ヤモリも一緒に手習いをするのだと元気に雄叫ぶその拳に握られたヤモリは、しかしすでに息も絶え絶えな風情だ。

「・・・えーと、逃がして差し上げたらいかがですか?」
「弁をまもってくれるのであろう?」

佐助が側にいる気持ちになるから一緒がいい、と手の中の生き物に頬擦りをして笑うのにちょっとくすぐったく嬉しい気持ちにはなるのだけれど。

「でも、・・・」
「さすけも弁のてににぎれるおおきさであるならずっといっしょにいられるのに・・・」

なあ佐助、と知らぬ間にそのヤモリの名は佐助と決めたらしい弁丸が頬擦りしながらぽつりとこぼす言葉は、甘えたものではあるけど思いもよらず佐助の頬の熱を上げた。
(ホント、かなわないって・・・)
甘えられて嬉しいなんて思ってる場合じゃないだろ、とぺちぺちと自分の頬を鳴らす音で正気に戻り。
けれど、早く部屋に連れ戻そうと口を開きかけた時に見えた、弁丸に握られてぐったりしてるヤモリが自分の姿に見えて、何を言うより先に早く逃がしてあげてくださいと涙目で弁丸に訴える方が先だった。




神社の掃除のときにちょろっと走っていったヤモリが可愛くて「あのすばしこさとか佐助みたいーv」と思ってできたネタ。
佐助ファンの方には申しわけないです;;

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