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いい夫婦の日

佐幸な日。

と思うも、この二人はすでに夫婦は越えてるだろうとか思っちゃう今日この頃。
でも新婚チャー○ーグリーンが似合うよ!
いつまでも手を繋いでいてください(´ω`*)ポッ

しかし日付を越えちゃったので今日はもう「いい兄さんの日」(って正式にはないと思われるが)
いい兄さん・・・。
幸村が佐助をお兄さんと思うことはないよねぇ。
幸村にとってお兄さんは信幸さんだけだよ(捏造甚だしいですが)
佐助は「俺のもの」であって、兄さんじゃないの。
でもお母さんだったりはするんだぜ・・・!
この矛盾を普通に抱えてる幸村が大好きです。

さて。とりあえずいい夫婦の日、を書いたはいいけどなんだかよくわからないものになった・・・
Σ('◇'*)ハッ! 
い つ も の こ と か … !

とゆわけで、学園でいい夫婦の日。
ギャグで落とすつもりが、夜中テンションで途中からちゅーさせたい気持ちになってしまって、前半後半でおかしい気がする仕上がりに。
・・・言い訳はもういいわorz
少しでも楽しんでもらえたらいいなー、の願いを込めて。

ではではおやすみな佐幸!

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「いい嫁というのを考えてみたのだが」
「はぁ」
居間のガラステーブル越し、鼻先にびし、と指を立てられて佐助は間抜けな返事をした。

いい夫婦の日、と銘打たれた記念日の今日、現代社会の教師は理不尽な宿題を出した。
”いい夫婦、ひいては、いい夫といい嫁の条件”というものだ。
聴いた瞬間、教室中で大ブーイングが起こり、セクハラだ差別だなどという罵倒が飛び交う惨事になったのだが、他人事じゃないだろう、という教師の言葉に全員が言葉に詰まり、しぶしぶと負けを認めプリントを鞄に収めたのである。
理想でも夢でも現実でもいいから思うように書き出してこい、と達観の笑みを浮かべたその男性教師は、もう結婚して二十五年になる熟年夫婦で、彼は彼で思うことがあるのだろうと、まだ結婚からは程遠い年齢の高校生はそう理解するしかなかった。

そしてその宿題ともいえないものは横に置いておいて通常の宿題をこなしていれば、いきなりの幸村のこの発言である。
佐助でなくとも間抜けな返事しかできないだろうシチュエーションで呆けていれば、ぐいと腕を引かれてソファに座らされて。
当たり前のように膝に乗られるのに、諦めのため息が出た。

「で、何?」
「真剣に考えてみた」

いきなりの無茶ネタ振りはいつものことと流せても、それってこの体勢じゃないとだめかな、と言いたいのに言えないのは、幸村の剣幕がすごいからだ。
燃えている(ように見える)両目がきらきらとしていて、それはそれで綺麗だけれど、こんなときの幸村には理屈も屁理屈も力技も通らない。
手短に済ませてくれるだろうか、と幸村が跨った太腿が痺れを起こさぬようにとこっそりと祈る。

「───条件出たの?」
「うむ。まず、料理の腕がいい」
「うん、旦那には重要かもね」
「そして器用だ」
「う、ん・・・。まあ、不器用よりはいい、かな・・・?」
「歯並びが美しい」
「ああ、八重歯とかも可愛いけど、綺麗な歯並びもいいよねぇ」
「姿勢もいい」
「だったらスタイルもいいね」
「字が綺麗で」
「うん」
「手や指が美しい」
「指かぁ。旦那の基準だと爪にデコとかしてたらアウトっぽいかな」
「デコ?」
「爪が長かったりマニキュア塗ってたり、色んなのが貼り付けてあるようなのだよ」
「・・・それは好かんな」
「でしょ?」

あとは、とまだ続けるつもりでいるのをその口を手で塞ぐことで制止して真正面からにっこり笑う。
今の条件だけでもかなり厳しいと断言できるのに、これ以上何を付け足すと言うのか。

「それだけ上げれば宿題としては十分じゃない?」
「いや、まだたくさんあるぞ」
「それ以上ハードル上げると相手が可哀想だよ。何事も程々がいいって」

いくら理想もありだと言っても、過ぎるのもどうかと思うよ。
そう言う言葉に嘘はないが、無理矢理に止めたのにはまだ理由がある。実質今の言葉は幸村の理想の相手だと断言できるから、聞くのが辛いのだ。
(こんな具体的に考えるとは思わなかったなー)
真面目な性格だからふざけた内容の宿題でも真剣に考えるだろうと思ってはいたが、まさかここまで具体的に上げてくるとは思わなかった、と内心で大きく息をつく。
今の条件を聞く限りではそうそう見つかる相手とも思えないが、世の中何が起こるかわからない。
幸村の回りでこの条件に合う女性が現れたら注意して観察しよう、と心に誓い、口を塞いでいた手をそっと離した。

「俺の知る限りではまだまだ上げられるが」
「───え、ちょっと待って、もしかしてモデルがいるの!?」

制止されたのが気に入らないのか憮然としたまま呟く幸村の言葉に佐助の方が驚く。
一体誰、と自分が知る限りの幸村の周りの女子生徒の顔を思い浮かべ───佐助にとっても同級生であるが───近所の女性たちを片っ端から思い出し。
生活圏内の、それこそスーパーのレジの女性までを上げた所で、幸村がひょいと指を指した。

「お前だ」
「・・・はい?」
「今のは佐助のことだ」
「はあ?」

満面の笑みになった幸村が嬉しそうに言う言葉の内容が理解できない。
佐助のこと、という言葉。それはつまり。

「俺にとっては佐助が良い嫁だからな」

指が佐助の鼻先を押すように当てられことりと首を傾げるのに、一瞬にして下がった気のする血液が一気に上がってきた気がして眩暈がする。
知らず手が額に当てられ、くらくらする頭を支えた。

「ちょ、っと・・・それ、だめでしょう・・・」
「なぜだ。いい嫁の条件を考えろと言われてから、ずっと考えていたのに」

俺にとっての嫁は佐助だけだろう、と迷いも衒いもなく言われるのに照れればいいのか怒ればいいのかわからない。
視線を合わせられなくて俯けば、それを覗き込まれてなお深く俯いて溜息を溢れさせる。

「だんなぁ・・・それはちょっと・・・卑怯だよ」
「何がだ。料理の腕が良くて歯並びが良くて指がきれいで姿勢がきれいで字もうまい。顔もよければスタイルもいいし、掃除の腕も・・・」
「わかった。わかったからストップ」

俺さま死んじゃうよ、と心拍数まで上がった気のする体で、その原因である幸村を強く抱きしめる。
なんだろうかねぇ、もうほんと。
惚れ直してしまう、とは違う、この心の高揚をどう表現すればいいのか。

「俺さま、ものすごいパーフェクトな人みたい・・・」
「俺の自慢の嫁だからな」

佐助が佐助であれば条件などどうでもいいのだが、と続けられて、さらに頭に血が上る心地になって抱きしめた体のその肩に顔を埋めて呻いた。

「佐助もいい夫の条件で俺を思い浮かべればいいぞ!」
「・・・間抜けで可愛い旦那さま、としか書けねぇじゃん、それじゃあ」
「なんだそれは!? もっと色々あるだろう!」
「えー・・・。大食らいで鈍くて俺さまのベッドでだけ寝坊で甘えん坊で・・・あとなんだっけ」
「もういい! ばかもの!」

未提出で怒られてしまえ、と腕を突っ張って離れようとするのを許さない。

「いい夫の条件、俺さまとしては譲れないのがあるんだけど」
「・・・なんだ」
「毎日嫁さんにキスできる人」
「!?」

旦那にできるかな、と囁けば、視界にある耳が真っ赤に染まっていくのが見えて。
その視界を少しずらして見上げれば、口をへの字にしてどんどんと顔を赤くしていくのがわかる。
そうして揶揄い過ぎたかな、と口を開きかけたそれを幸村の声が遮った。

「・・・ごめん、じょうだ・・・」
「そ、れぐらい、できるぞ!」
「へぇ?」

驚かされた───としか表現できない───意趣返しに意地の悪いことを言っただけなのに素直に反応されて、それは申し訳ないと思うけど嬉しさもある。
幸村からキス、なんて、滅多に訪れないラッキーだ。

「だから俺がいい夫だからな!」
「キスできたらね」
「できる!」

抱き合う腕の力を緩め、近くに寄せていた顔をくっつける位置に合わせて視線を絡めて。
照れで動けない幸村の代わりに鼻先を摺り合わせて先を促す。

「ねぇ、いい夫、になんて書いて欲しい・・・?」
「んん?」

触れようと近づいてくる唇。目を閉じるなんてもったいなくてできないから絡めた視線をそのままでいれば、睫毛が触れそうなほどに近くなる。

「上手くできたら、好きなこと書いたげるよ」
「そのような・・・好きに書けばいい」

宿題を他人任せにするな、と言い捨てて、唐突にぶつかるように唇が触れた。
情緒も風情もない、ただ触れただけ、どころかぶつかっただけのキス。
不慣れなそれが可愛らしくていじらしくて震えるほどに愛しい。

「・・・いい夫には程遠いねぇ」
「なんとっ!」
「キスってのはこうでしょ?」

だから我慢なんてできないのだ。愛しさで胸が一杯で倒れそう。

「ん、むぅ?」

薄く開いている唇に唇を重ねて、ほんの少し舌で舐めて。
ちゅ、と軽い音を立てながら何度も触れては離れ、頬に鼻に目尻にと唇を移動させる。
それのすべてに抵抗の様子はないけれど、緊張しているのは服を握り締めてくる手の震えでわかるから、もっと溺れるほどに触れていたいのを堪えて離れた。

「───まあこれぐらいはしてもらわないと?」
「・・・は、はれんちでござる・・・っ!」
「・・・・・・」

これでいい夫とか無理なんじゃないの、とまだまだ長い先の道のりを考えれば出る溜息を、無理に押し隠せば。

「───非の打ち所のない嫁がいると夫は大変でござる・・・」

幸村のその台詞には、佐助はただ笑うしかできなかった。





・・・これはいい夫婦ではなくバカップルっていうジャンルなんじゃないか・・・?_ノ乙(、ン、)_

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