硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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というわけで

下の日記に書きましたけど、ここには小話だけ。

日記を短くするためには畳むしかないですよね><
あんまり長いのをスクロールするのはどうよ、といつも思う・・・。

まあ短く書けってことですね。はい。

───無理。orz


おやすみな佐幸><

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「佐助の年賀状は何か当たったか?」
「ん? 切手シートが・・・二枚、かな」
「俺もシートが八枚だ。毎年思うが、当たるようで当たらぬものだな」

いつものようにソファの足元に座りそう言って小さく笑う幸村は、実はそのシートを集めている。集めているというより、集まった、とも言えるが。
割とまめに手紙を書くものだから、切手シートは幸村にとって実用的で最適な景品で、毎年楽しみに抽選日を待っている。

「誰のが当たった?」
「クラスメイトのがほとんどだが・・・ああ、焼肉屋のが当たっていた」
「焼肉・・・ああ、そういえば旦那、会員権持ってたっけ・・・」
「うむ」

年末にはダイレクトメールを兼ねたそれがくじ付きのハガキで来て稀に当たる。去年も確かどこかのダイレクトメールが当たってたなぁ、と佐助はぼんやり思い、自分には迷惑に感じられるそれも、下二桁でも当たれば迷惑返上か、と思いなおす。

「・・・佐助のはハズレだ」
「旦那のもね」

二人、見合ってくすくす笑う。彼らは隣に住んでいながら毎年必ず互いに年賀状を出している。
一緒に年賀状を買いに行き、一緒に書くそれも、けれど互いに出す分だけは元旦の楽しみに、と一人でこっそりと書いて出すのだ。

「相変わらず旦那は達筆だねぇ」
「・・・佐助が居らねば絵が入れられん。文字だけですまない」

それでも表も裏も、筆を使っての年賀状など、今では逆に貴重だろう。
幸村の出すハガキのほとんども、佐助に裏に画像を入れてもらうので、裏まで筆の自筆ハガキはごく親しい親戚などに出す数枚しかない。

「俺さまのも気に入ってくれたかなぁ?」
「・・・・・・いつの間にこんな写真を撮っていたのだ・・・っ」

少し照れて唇を尖らせるのに、佐助は意地悪く笑って、内緒、と指を唇に当てる。
佐助が幸村に宛てたハガキには、虎耳をつけた幸村が大口を開けて嬉しそうにクレープを頬張る画像が印刷されていた。

「内緒も何も、あの時しかなかろう!」
「その通り~。旦那がおいしそうに食べてるからさぁ、つい手が、ね」
 
我ながらベストショットだと思うよ、と楽しそうに笑って。

「どうせなら佐助の写真がよかった」
「俺さま、虎耳似合ってなかったでしょうが」
「そういう問題ではない」

自分の顔など見てもつまらぬ、とふてくされて。

「来年は佐助の写真で寄越せ」
「今から来年の話? 鬼に笑われるよ」
「かまわぬ」

そうしてハガキの束を脇に避け、のしり、と佐助の膝に乗り上げて。

「来年はうさぎ年だからな。うさぎの耳をつけた佐助の写真がいい」
「───その注文は受け付けかねます」
「なぜだ!?」
「当たり前でしょ!?」

理由がわからない、と詰め寄られても、こればっかりは首を縦には振れないと、佐助はこの年末に起きるだろう騒動に今からうんざりと溜息をついた。




年賀状話の続きというか。
隣に住んでても、一緒に住んでても、この二人はお互いにハガキを出し合ってると思います。
”今年もよろしく”って書く二人を想像すると、可愛いなーと思いません?

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