硯 箱 の 筆

筆の進むままに

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
拍手する拍手する

ウナギのつもりだったのだが

あんまりウナギに関係ない話になった。

というわけで、小話一つ畳みました。
狐佐助。


一昨日、結局寝たのが3時とかで、でも朝は6時に起きなければならず昨日は寝不足気味。
そして泊まりで遊びに来てた友人とまったりゲームをしながら、おはぎを作ったり耐久絵茶をやってたお友達の絵茶にもぐりこんだり(完全な視姦状態でした。無言な私)して一日が終わってしまいました。

いやー。それでもなかなか充実した気分。
土曜夜はなんだか絵茶をやってる人がたくさんいて、でもそれに気付いたのが夜中の1時(つまり日記更新後)で、もう終わってたり、人数過多やタカミンツンデレ攻撃で入り口が削除されてたりでどれにも入れず(そこで友人放置しちゃダメじゃん、とかは言わないで)見たかったドラマが1時からだったし、もういいやい、と半ば拗ねた気持ちでしたが、ドラマ終わってから友達と無言のまま、お互いしたいことしてお茶飲んでたらすっきり(苦笑)
翌朝の耐久絵茶の見学できたのもリフレッシュ♪の一因。
見学ばかりでほとんど参加してなかったのに温かく迎えてくれてありがとう!

夜に友達を駅まで送っていったら、いきなり雷や雨の攻撃。
帰ってテレビ見たら警報でてるし、大阪在住の友達は家の最寄り駅から動けずに、結局家族の方に迎えに来てもらったそうです。
ごめん、もっと早くに帰してあげればよかったね・・・。(夜の九時まで引き止めてた)
でも本当はもう一泊させたかったんだよー。
でも翌日に用事が入ってるって言うし。その用事ごとこっち来いよ、って言ってみたけどダメだった(笑)


今日は和歌山では花火大会があるんですが、天気が微妙。
市内でやるお祭りでかなり大きい祭りなのですが、人がすごいので今まで子供を連れて行ったことがなく。
今年はもう上は中学生だし、大丈夫だろうと行くことにしたのですが、天気・・・。
日食も天気危ないみたいだし、今年も行事運ないのかな(苦笑)
とりあえず行ってきます! 花火見るぞ!


拍手もポチポチいただきましたvv
たくさんありがとうございますー!
ほろりとします・・・っ!

それでは今日も
Have a nice 佐幸!

拍手する拍手する




「きょうはちらしがうなぎとくしゅー」
「土用の丑だからな」

今日は日曜日だが連休のせいもあって臨時でクラブの朝練が入ってしまい、いつもの休日ならまだ寝ているはずの時間にパンと牛乳の朝食を片付けている横で佐助が呟く。
この狐の毎朝の日課は新聞チラシのチェックだ。スーパーの特売チラシから住宅会社の新築案内まですべてに目を通し、しばし考え込んでからいつでも一言呟く。

「旦那、そろそろおれさまとしゅじゅうのけいやくしない?」
「しない」

この何年と飽きずに繰り返された問いだが、こちらの答えが変わることはない。
”主従の契約”という耳慣れない言葉とその中身の胡散臭さに、了承するのは恐ろしくそしてバカらしい。
自分はあくまでも佐助とは対等な友人───人ではないが───の立場でありたいと思っているからだ。

「旦那もがんこだねぇ」
「それはお前だろう」

口と前足を使って器用にチラシを折り畳み、読み終わった、と座卓に乗せ次はテレビ欄のチェックをするために新聞を畳の上に広げその上に腹ばいに寝そべるようにしてテレビ欄を眺める。
日曜日は見るものがないよね、と尻尾を小さく振りながらつまらなさそうに呟く姿は、見慣れたとはいえどうしても口元が歪む奇妙な光景だ。

「そろそろ諦めたらどうだ」

最後の一口の牛乳を流し込み皿とグラスを持って立ち上がる。そろそろ出かける時間だ。

「やだよ。旦那こそあきらめない?」

一通りチェックし終わったのか、チラシと同じように畳んで上に積み重ねて。
台所で食器を片付ける自分の後ろに行儀よく座り、じっと見守るようにして見上げてくるのも習慣だ。
そしてそのまま家を出る瞬間まで佐助は側から離れず、常に三歩後ろを付いてくる。

「じゃあ行ってくる」
「いってらっしゃい」

玄関に座り込み靴を履きながら、隣に座って見送ってくれる佐助と交わす会話と。
扉を開けて外に出て、鍵を閉めるときに磨りガラスから透けて見える夕日色の毛皮と。

「・・・契約などしなくてもいいではないか」

朝を一緒に過ごし、出掛ける自分を見送ってくれて留守番をしてくれて。
帰ればおかえりと言って出迎えてくれる家族を、どうして”主従”などという関係に縛り付けなければいけないのか。

「さっぱりわからんな」

これも毎朝の習慣になってしまった疑問の溜息をついて、学校に向かうべくペダルを蹴った。




幸村の駆る自転車が風を切って走っていくのを、千里先まで聞こえるほどの聴力を誇る耳でどんどん遠ざかるのを聞く。
忘れ物をした、とたまにだが戻ってくることがあるからしばらくは気配を追うのだが、今日は戻ってくる気配はない。

「・・・ひまー」

小さな庭と古ぼけた門扉、築何年経っているのかわからないような古ぼけた一軒家。
水回りだけは最新式にリフォームされたこの家で、幸村と佐助は暮らしている。

「きょうもだめかー」

軽い調子で居間に向かって歩くその足からは音はしない。もちろん全力で走っても佐助の体は足音を立てることはない。
毛変わりのことも含めて随分と不思議がられたが、それなりに名の知れた妖だからと説明したところで信じてくれないので、俺さま優秀だから、と自分と主従関係を結べば色々お得だよとアピールしてみたが、けんもほろろに一蹴された。

「旦那もあきらめてけいやくしてくれないかなー」

そしたら俺さま人型になれるのに、と一階の居間の畳の上でその冷たさを堪能するかのようにころころと転がりながら、小さな声に設定したテレビを見る。
家主のいない家に狐が一人でいても出来ることなど何もない。

「うなぎ・・・あ、きょうどようっていってたか」

日曜日でも土用、とくだらない冗談を言いつつ眺めるのは料理番組だ。テレビを見る理由のほとんどは情報収集だが、料理番組だけは趣味で見ている。
今日は土用ということで、うなぎを使ってのアレンジ料理を作っているらしい。
背中をぺったりと畳に貼り付け腹をさらすという、油断してるのかだらけているのか、どちらにせよ生存本能からは遠い姿でさかしまに眺める画面には、女性が二人でうなぎを調理しているのが映っている。

「おいしそー・・・だけど、旦那にはむりそー」

おいしそう、と言ったところで佐助には無縁だ。食べろと言われればどんなものでも食べられないことはないが、佐助にとって主食は食物ではない。
果物だけは食べるようにしてるが、それの大半は幸村に食べさせるのが目的だ。佐助が食べるといわなければ、わざわざ果物を買って食べることを幸村はしない。
一人暮らしはよくないよなー、とここでの幸村の生活を思えば溜息が出る。
高校二年の男子学生にしては台所に立つ回数が多い分料理は出来る方であろうが、あまり得手ではないのか簡単なものしか作っているところを見ない。
むしろ一人分では作る方が高くつくし、と外食を好まないせいもあって惣菜を買ってきたり出来合いの弁当で朝夜の食事をすませていることが多い。
ありがたいことに昼は学食が豊富なのでそれなりに栄養配分を考えて食べているようだが、育ち盛りがこれでは、と常に佐助は心配しなければならない。

「・・・あー・・・もー。なんであんなにがんこかな」

人型になれさえすれば、こんなもんぐらいちょちょいで作ってみせるのに、と毎日毎日テレビに向かって文句を言ったところで何の問題解決にもならない。

「おれさま、ぜったいやくにたつのにー」

女性キャスターが出来上がった料理をニコニコ食べている姿に腹が立って鼻先で電源を押してテレビを消す。
俺さまの方がもっと上手だもん、と大きく振る尻尾で不機嫌さをあらわしながら向かうのは幸村の部屋だ。
狐姿の佐助ができることといえば留守番ぐらいで、でも電話にも宅配便にも応対は出来ないから、火事が起きるか泥棒でも来ない限り寝ているしかない。

和室に布団を敷いて寝ている幸村は、毎朝きっちり押入れに布団をしまう。その押入れの襖を前足で器用に開け、しまわれた布団の上に飛び乗り寝転ぶ。
梅雨時期で暑いから襖は閉めない。それでもまだ幸村の高い体温を移され暖かいままの布団はこの時期はあまりいい寝床とは言えない。

「ふとんはすぐにしまっちゃだめなのに」

男は万年布団でしょ、と言ったところで礼儀正しく厳しく育てられた幸村に効果はなく、逆に、だらしのない、と説教をされる始末だ。そのあと寝起きの布団をすぐに押入れにしまう湿気がもたらすリスクを説明してみたが、それにもやはりだらしないのは好まない、と頑固な性格を覗かせる発言をされて今に至る。

本当に眠るわけではないが目を瞑り深く息を吸う。
そうして鼻先をくすぐる幸村の匂いを深く深く肺の奥まで吸えば、それはそのまま佐助の力の元になる。かすかなそれは食事とはいえない、お八つか嗜好品の類として楽しむだけの物だけど。

「だんなはやっぱりおいしいねぇ」

はふん、と吐いた息は満足の色に満ちている。
猫にマタタビ程の効果はなくとも、喜悦の心地で尻尾が動くほどには佐助に充足を与える。

「やっぱりはやくけいやくしたい・・・」

匂いだけでは力は満たず、寝ている隙をついたり遊びの戯れの振りをしてその口元を舐めて直接力を貰って───奪って───はいるけれど。
契約なしで行なうそれで得られる効力は少なく、人型になることなどできなくて。

「おもいっきりごはんたべたい・・・」

そう呟いてから、旦那ちゃんとウナギ買ってくるかな、と今夜の幸村の食事の心配をする。
佐助が人型になりたいと一番拘る理由。
人になれれば、こうやって幸村がいない間に食事の用意や掃除をしてやれるのに、と。

「はやくにんげんになりたい・・・」

はあ、と大きく溜息を付けば、せっかく肺に送り込んだ幸村の匂いが逃げてしまった気がして慌ててやめる。
もったいないもったいない、と布団に鼻を押し付けるようにして匂いを嗅いで。

「・・・・・・・・・う~ん」

ほんの少しだけ今日の気温が気になったけれど、ちょっとぐらいなら我慢できるよね、と鼻を使って布団をめくり、綿の間に残る匂いを思い切り吸い込むべく、たじろぐほどに熱が残る布団にもぐりこんだ。





狐佐助のごはんは幸村。
おもいっきり、は・・・もちろん”おもいっきり”です。ふふ。
全然ウナギに関係ない話ですが、土用の丑記念!

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

ちびギャラリー

 

presented by.●○紅羽のTWぶろぐ○●

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

Lc.ツリーカテゴリー

忍者メルフォ

本文以外は無記入可

右サイドメニュー

twitter

あんまり呟かないけど生存確認ぐらいにはなるはず。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。