硯 箱 の 筆

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お館様は財テクが得意

火曜日の侍/魂でそんなこと言ってた。

甲斐のあたりは土地が痩せてて作物があまりよろしくないのに、信玄は金脈を掘ってそれを財源に財テクで増やした、的な話をしてました。

若い頃のお館様はあまりぱっとしてなくて、ちょいとばかり年がいってからの活躍が目覚しく~と続くのに、うっかり色々妄想もしたり(笑)
そんなお館様なら受けでもいいよね、相手は昌幸さんでいいじゃない! と。
今よりちょっと若めの、ちょっと名前が知られてきた頃のお館様が忍び使いの極意(?)を昌幸さんに教えてもらって、忍びを使い始めた頃に佐助を里から譲ってもらったんで二人は仲良し、とか(もちろん破廉恥なし)にも超萌えます。

佐助とお館様が幸村抜きで仲いいのも好きなんです~~~。
お館様は幸村にとっても、佐助にとっても大事な人の位置で。
それでも三角関係にならないのは感情の向きが違うからです。
これは譲れない。


こないだからちょびちょび書いてたのがやっとこさ上がったというか、どうにかこうにか・・・><
当初書きたかったものと違ってしまいましたが、まあ・・・よくあることですね・・・(涙)

幼少から主従に続いてたはずの小話です。

さ、お昼食べたし、買い物行ってこよ!
佐幸なさいませ!v

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「佐助、暑いぞ・・・」
「俺さまに言われたってどうにもできねぇよ」

ぱたぱたと佐助が団扇で送ってくれている風に目を細めながら、幸村は佐助の膝の上に背の半分を預けぺったりと引っ付いている。
正しくはその膝を枕に寝転がっているわけだが、どれほど扇がれようと音もなく降り続く雨による湿気がもたらす、全身に纏いつく暑さからは逃れられない。

「暑いんだったら離れればいいでしょ」
「離れたとて涼しくなるわけではないであろう」
「引っ付いてる分熱が篭もるんだから、それが無くなればいくらかでも涼しくなるっての」

ほらほら離れた離れた、と逃げられないようにするためか帯を握って離さない腕をペチペチと叩くことで促すが、一向にその力が緩む気配はなく、佐助は溜息をついて途方に暮れる。

この体勢になってからそろそろ一刻は過ぎたろうか。仕事が捗らないと苦情を言っても、護衛ならば出来るだろうと切り返され、それでは仕事の采配が狂うと叱り付けても、ならば誰かと交代してもらえと言い出す始末。
それへ説教を落とす前に、面白がった仲間達が長である佐助を脇に避けて、支障のないように仕事を組み替えてしまったものだから───もちろん最終的に佐助の判断が下されたのだが───この雨が上がるまで、幸村の機嫌が上を向くまで、佐助の仕事は幸村の護衛───という名のご機嫌取り───に決まってしまった。

「俺さまの仕事、ちっとも進みやしねぇ」
「佐助の仕事は俺の護衛だろう」
「それ以外にもこの梅雨で武器が錆びないように手入れもしておきたかったの」
「毎日手入れをしてるのに、まだ足りないのか」
「やってやりすぎることじゃないんでね」

入梅前にほとんどの物は手入れや錆が来ないよう油紙に包むなどの作業は終わっているが、身近にあるものはどうしても後回しになる。
万一錆びれば手入れに掛かる時間は増すし、買いなおすにも安いものでもない。だからこの時期は手が空けば武器の手入れをするようにしているのだが、何かと忙しい佐助にはなかなかその時間が取れないのだ。
それを仕事の合間を縫ってか休みを利用してやるつもりであったのが、すべて返上で護衛の仕事になってしまったから、もう普段の自分の手入れを信じるのみだ。

「佐助はまめだな・・・」
「当たり前の仕事を当たり前にしてるだけ」

だからこうやって団扇で扇ぐのも手拭いで額を拭うのも仕事のうちだと嘯くけれど、それが仕事の範疇を超えていることなど、両者共に承知の上だ。
甘えて甘やかす、この構図は雨が降ろうが槍が降ろうが年中変わらない。

「・・・あつい・・・」
「はいはい」

呆れの溜息を吐きながらでもぱたぱたと佐助の団扇を動かす手は止まらず、時折優しく汗を拭う手も止まらない。
それを心地よく当たり前のように受けていた幸村が、ふと手を佐助の方に伸ばしその頬に触れた。

「なに?」
「・・・なぜ佐助は汗をかいておらんのだ・・・」

手に触れる佐助の頬は乾いていて、汗の浮く様子もなく涼やかだ。むしろ自分の手の方が湿っていてその乾いた頬を濡らしている気がするほどで。
自分が人よりよく汗をかく方だという自覚はあるが、それにしても差がありすぎる。

「俺さま忍びだもん」
「答えになっておらんわ」
「・・・あんま、汗かかないのよ」

体質だからねぇ、と小さく笑って言うのに、そういえば昔も同じことを尋ねたことがあったかと思い出す。

「そういう術があるのだったか」
「ないない」

どんな術よそれ、とこらえきれぬような笑いを口元に浮かべて頬に触れる手を優しく畳に落とす、その触れてくる手もやはり乾いていて。

「───なにやら理不尽な気がする」
「なにが」
「俺だけこんなに汗をかいてるのが」

汗をかくことはあまり愉快ではない。着物は濡れれば体に纏わり付くし、流れるときに肌を伝う感触はこそばゆく不愉快極まりない。
それを体感しないのだという佐助が羨ましく、そしてなんとなく腹立たしく理不尽に感じる。

「いや、俺だって普通に汗かくときあるし」
「今はかいておらんだろう」
「だって座ってるだけだしねぇ」

まああんたが寝てるところはかいてるけどさ、と膝の上からいっかな移動しない───膝の上をころころと移動することはあっても───熱の塊のせいで湿った気のする着物の感触に少しばかり眉を寄せて見せる。

「俺は全身汗まみれなのに」
「だったらそこからどけっての」
「離れたら暑いではないか」
「逆だろ。くっついてる方が暑いに決まってんじゃない」

どうにも通らぬ屁理屈を繰り返す主に、さすがの佐助もいい加減にしろと離れるように言うのだけれど。

「佐助にくっ付いてる方が冷やこくて涼しい」
「その理屈、おかしいから」
「なぜだ。事実、離れていた時より今の方が涼しいぞ?」
「わかんないよ、それ」

呆れたように言うその言葉に、暑さにぼやけた思考で、どう言えば伝わるか考える。
そう、団扇で扇がれる涼しさもあるが、何よりも今の方が。

「ああ。───佐助にくっ付いてるのが気持ちいいからだな」

心地よさに暑さを忘れることが出来る、と正直な心持ちで言ったその言葉に、佐助の額から米神にかけて汗が一つ流れて。

「・・・佐助」
「───あんたのせいだよ、まったく」

もうしゃべんないで、と交わしていた視線を切り、幸村にのみ向けられていた団扇の風をぱたぱたと赤くなった自分の顔に向けて送って佐助は小さく毒づいた。




汗をかかず、平静を装えるはずの忍びにいろんな意味で汗をかかせることの出来る男、幸村(笑)
天然で佐助を口説く幸村が好きです。
うまく書けないんだけど。

こないだ(6/25)の幼少の続きですが、続いてない気がする・・・orz

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