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硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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ちょっと考えた

佐幸ソング(勝手に思い込み)を聞いてて。

それとは関係なしでも好きな歌なんですけど、これがまた聴けば聴くほど死亡フラグというか、確実にどっちか死んでるよね、って歌でして。
(転生してる、もしくはしててねって感じでもあるのですが)

で、私、絶対生き残るのは幸村でないといやだな、と思いました。
てゆか、佐助が生き残るとかがだめ。
幸村のいない佐助・・・どんだけだよ、って。
極端な話、幸村は佐助がいなくても生きていけるだろうけど、佐助は幸村がいなくちゃ生けてけないじゃん!って、すごく思い込んでる(苦笑)

幸村はお館様がいないと生きてけないよな、とは思うけど、佐助がいなくても生きていける。
(武士としてではなく、でならお館様がいなくても生きていけるとは思うけど、本人の意思として生きていたいかどうか謎な感じ)
それは確かに寂しかったり物足りなかったり、幾許かの寂寥感めいたものはあるだろうけど、過去の思い出とか佐助からもらったもの(形こそはないけど)でこれから先を生きていける気がするんだよね・・・。

でも佐助は、そういうのだめだよなぁ、と本気で思った。
聞いた話、甲賀忍びは主を一人にするそうだけど(なんという萌え設定)佐助はきっと主は幸村一人で、もしかしたら先に仮でも主になった人間はいるかもしれないけど、本当の忠誠を誓ったのは幸村だけで、そんな人を亡くして生きていけるのかなって。

・・・無理。絶対無理。
佐助の夢(?)は幸村を守って死ぬことであって、間違ってもその骸を抱くことでも墓を作ることでもないのです。
だから、先に死ぬのは佐助。
どんだけ幸村が泣こうが喚こうが、これだけは譲れないと思うわけです。

この曲を聴くと、いっつも考えちゃうんですよね・・・ ←なら聴くなとか言わないで・・・orz
すごく綺麗な曲なんだけど。
生き残った佐助の可哀想さっていうか、絶望感?
元々何にも持ってないのが、ようやっと手に入れたものへの執着とか。
幸村は失ってしまったものは仕方ない、って時間の経過と共に諦めを受け入れられそうな強さがあるけど、佐助はそゆとこ弱そう。
それがわかってるから何も持たないできたのに、こんな今頃になってさぁ。なんて。
武士なんて、いつぽっくり逝っちゃうかわかんないのに。
ばかだね俺さま。
私の思う佐助ってこんななので、幸村には長生きしてもらいたい所存です・・・。

うーん、と。
現代年の差で、可笑しい話を書こうとして落ちきらなかった感じです・・・。
ギャグって難しいな・・・!

寝ます。
佐幸なさいませ!vv

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控えめに───といってもそれは見ている佐助がそう思うだけだが───開いた口に、小さなクッキーを放り込む。
ぽかぽかと日の当たる、ふかふかの絨毯の上。
腹這いに転がした幸村の口にクッキーを放り込むだけの作業を、飽くことなく佐助は続けている。

サクサクと二回も噛めば口からなくなるクッキーを幸村も大人しく食べ続けて。
大きなマグカップに淹れられているカフェオレを一口含んでは口に残る欠片を飲み込んで、また口を開けて。
楽しげとしか言えない表情で差し出されるものをまた一つ口に入れた。

「佐助」
「なに?」
「もしかして、何か悩んでいるのか?」
「なんで?」
「・・・なんとなく」

昼間の明るいうちからこんな風に幸村を構うなど、そうそうありもしないことだ。
嫌なことがあったのか、仕事に詰まったのか。

(アニマルセラピー・・・なんだろうか)

犬猫のように思われるのは少しばかり不満だが、それで疲れた佐助を癒せるならばと、黙々とクッキーを食べていく。
クッキーは口内の水分を奪うから、カフェオレも二杯目だ。
もちろんそれも佐助が淹れてくれたもので、豆を挽くところからはじめた本格的な、とびっきりおいしいカフェオレで。
しかしそれもまたカップの底が見え始めた。
お代わりをするかどうか悩んで、上目に佐助を見上げて。

「旦那」
「なんだ?」
「今日って求婚の日なんだって」
「・・・球根の日?」

答えてすぐ、また一つを口に入れられて、カップを傾けて。
空になったカップに幸村が何を言う間もなく、ひょいと軽く佐助が攫ってキッチンへ行く。
そこにはカフェオレがポットに作り置かれていて、時間の経過と共にいくらか冷めて飲みやすくなったのが新たに注がれて幸村の手に戻ってきた。

「うん、でね。求婚の日なんだよ」
「? そうか」
「・・・求婚してもいい?」
「・・・佐助がしたいならば止めないが、それは仮装になるんじゃないのか?」
「かそう?」

会話の合間にもクッキーは放り込まれて、所々途切れながらも会話は続いて。
しかし、楽しげだった佐助の表情がふと曇る。

「かそうって・・・仮想? 想像してくれるのは嬉しいけど・・・」
「まずするだろう」

球根の仮装など、ハロウィンでも誰もしないだろう。
もしかして何かのイベントにでも呼ばれたのだろうか、と思ってから、どう想像しても可笑しい姿にしかならないものを想像されて嬉しいのだろうかと幸村の眉間に皺が寄る。

「・・・その・・・佐助がするのか?」
「・・・え・・・俺以外に誰がするの? もしかして旦那、誰かにされたことあるの!?」
「あ、あるわけないだろう!」

頭に浮かべた姿を自分に置き換えて、目立つことこの上ない、恥ずかしい姿を晒すつもりなどありはしないとすぐさま否定して。

「そもそもそのようなこと、本気で佐助はしたいのか?」
「・・・旦那はされたくない、の?」
「恥ずかしいではないか!」

言えば目に見えて佐助の顔が曇っていくのに、言い過ぎたかと反省して。
しかし、恥ずかしいものは恥ずかしいのだと、言わねば佐助に伝わらぬだろうと、起き上がり正座になおる。

「その、どのような事情があるにせよ、仮装は恥ずかしいと・・・俺は、恥ずかしいからしたくないが、佐助が仕事でしなければならんというなら、それは別に否定しないし、似合っていれば問題ないと思うのだ」
「───・・・似合う?」
「ハロウィンの時も街は確かに賑わっていたが、それは一部であったし、さすがに球根の格好は見なかった。・・・何かのイベントなのか・・・?」
「・・・イベント・・・?」

本格的に佐助の表情が曇って、眉間に皺が寄って。
考え込むように視線が宙を向くのに、幸村も何か間違ったろうかと不安になる。

「さすけ・・・?」
「あの、旦那のきゅうこんって何?」
「球根だろう? あの、チューリップや百合の花の・・・今から植えてもうまく芽は出ないと思うが、イベントならば早咲きの花のほうか?」
「ああ・・・・・・・・・そっち・・・・・・」

がっくりと。
正座で畏まる幸村の目の前に佐助は全身で床───絨毯に倒れ伏して。

「俺は何か間違っていたのか!?」
「いや、うん。ごめん、俺さまが悪かったよ・・・」
「球根違いか!? すまん! 他にきゅうこんといえば・・・む、昔にしていたゲームのキャラクター・・・ぐらいしか出てこないのだが・・・」

言えばますます沈み込んでいくその背に縋って謝って。
しばらくがくがくと揺すっていたが、手の下の体が震えるのに気付いて止める。

「さ、さすけ・・・?」
「そっか・・・球根か・・・球根ね・・・なるほど」

ゆっくりと起き上がり楽な姿勢に体を戻して、ジェネレーションギャップってこういうのを言うのかな、と大きな手の平で額を覆うようにしてくすくすと笑い出すのを、ただ見ていることしか出来ず。

「・・・それも違ったか・・・?」
「うん、違うけど。・・・ごめんね、ややこしいこと言って」

笑いの衝動は治まらず、けれど的外れなことを言った幸村に対して怒っている様子もないのに少しばかり安堵して。
旦那はそのままでいいよ、と抱き寄せてくれるのに甘えながら、答えを教えてはもらえそうにない雰囲気を感じ取って溜息を吐く。

(・・・誰かに教えてもらおう・・・)

幸村の溜息に佐助は気付くことなく、抱き寄せた体のその頬に軽く口付けて、機嫌よく笑った。


───後日クラスメイトの政宗に、事の次第を話し二人で図書室のパソコンを使って調べて。

「Oh~。きゅうこん、ね」
「は・・・破廉恥でござる・・・!」

大騒ぎをした挙句追い出され、しかし冷静になって考えれば、一体どんな顔をして佐助のところに行けばいいのか、幸村は真っ赤になって悶絶する羽目になった。





えー・・・求婚の日だそうです。
きゅうこん、と音に出して子供に言ったらば、「チューリップ?」と言われたので・・・えへ。
ちなみに下の子はポケ/モ/ンのキュ/ウコ/ンだと思ったらしいです。
じぇねれーしょんぎゃっぷ・・・?orz

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