硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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外は寒いけど

今日は物置で本の整理をしていて、うっかりと日向ぼっこしてしまいました。

うちの物置は物置というよりはほとんど家で、水回りがない(台所とか風呂とかトイレとかがない)のを除けば暮らせます。
や、それがないと暮らせないのも本当なんですが(笑)

で、まあそこの部屋を書庫として自由に使わせてもらってる分、一応簡単にでも掃除はせねばなりません。
そしてうっかり日向ぼっこ。
開けると明るいのですが普段雨戸は閉めっぱなしなので掃除のときはフルオープンです。
気持ちよかった・・・!
お籠もり出来るようにホットカーペットを装備してあるものですから、上から太陽をさんさんと浴び、床はぬくぬくと暖かい。
転がったら一発です。
眠らずにはおれません。
───あ、ちょっとだけですよ、ちょっとだけ。
ちゃんと掃除しましたから! ・・・つても大して散らかってもなかったですけどw

ぷっちんと拍手押してありました!
ありがとうございます!
調子に乗って(?)今日も小話!
年の差の二人ですが・・・甘く、ない・・・な・・・?

ちょっとでも楽しんでもらえますよーに!
寝ます。

佐幸なさいませ!

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「・・・布団?」
「絨毯。まあ布団並みに厚みはあるけど」

小春日和と言っていい上天気の今日、学校帰りに寄った佐助の家の居間には、今まで置いてあったソファセットの代わりにどう見ても布団にしか見えないものが敷かれていた。
デザインはありがちなペルシャ風だかインド風だかの鮮やかな色彩で、縁周りが深い赤なのがなんとなく冬向きっぽいと言えば言えなくもない、でも厚みだけはやたらとあって暖かそうだとかあれこれと感想は浮かぶが───全体的な印象を言わせてもらえば。

「・・・この間電話していた通販の商品か?」

というのが、幸村の正直な感想だった。
つまりはそれぐらい、新聞チラシで見慣れたデザインの、見慣れた代物だった。

「てっきり包丁セットか食器のセットだと思っていたのに」
「何で俺様がそんなもの買うのよ」
「・・・佐助なら、そういうものを買うのは通販だろうと思うから」

この家には本当にそういった家具や備品が足りてなくて、佐助は本気で生活する気があるのかと思っても仕方ないような暮らしぶりだったのだが、幸村が出入りして食事を取らせるようになってからはいくらかマシになってきている。
それでもやはり足りないものはあって、そういうものは気付けば幸村が買い足すこともあるが大抵は佐助に言うだけ言って本人に買わせている。
そうしないと何もかも幸村に任せっぱなしにして、佐助のためにならないからだ。
それの購入手段が通販であるのは、家から買い物で出る機会が少ない生活だから仕方ないと諦めもついていた。

しかし。
佐助の通販での買い物は、どちらかというと必要なのかどうか判断がつかないものの方が多い。
そして今回のものも、居間のソファセットを壁際に適当に寄せてまで敷くべきものなのか判断がつかない。
いくら客が来ない(本当に来ないのだ)とはいえ、不意に誰かが訪れたとき(少なくともこの数年、なかったことではあるが)に座る場所もないのは問題ではないかと思うのだが。

「とにかくこっちおいで。気持ちいいから」

来い来いと手招くのに近寄って側に座る。
もともとこの家のリビングは日当たりがよく、ソファに座れば明るい日差しを思う存分浴びれる絶好のシュチュエーションなのが、ふかふかとした絨毯に直に座り暖かな日差しを浴びるのは、すでに危険域に達する気持ちよさだ。

「ど?」
「───気持ちいいな」

外は冷たい風が吹いてもうすっかりと冬の様相だが、日差しは小春日和の晴天で温かい。
それを全身で浴びる気持ちよさに加え、下半身をふかりと受け止める絨毯の厚みは、このまま寝転んでしまいたいほどの誘惑を放っている。
その誘惑に抗えず、ぼんやりと思考を緩ませて。
さりげない仕種で佐助の手が幸村の学ランのボタンを外し、肩からすべり落とすのに反応できずに。

「ちょっとだけ、一緒に昼寝しない?」

と、耳元で囁かれ背中から柔らかく抱き寄せられるのに抗えず。
引き寄せられ凭れていた体をずるずると伝い降りて後頭部をその膝に預ければ、自然と瞼が下りてしまっていた。





新聞チラシで見たこの絨毯を買おうと思ったのは、狭いソファで寝転ぶ幸村が寝苦しそうだったからだ。
まだ小学生だった頃はちょうどよく収まっていたが、さすがに中学・高校と進学するにつれその背は伸びて手足がはみ出すようになっていたのが気になってはいたのだ。
それでも先に寝るように言えば素直にベッドに行ってくれていたものが、頑固にソファに居座るようになってきたものだから、さすがに何がしかの手を打たないとだめだろうと思っていたところでこの絨毯を見つけたのだ。

”発熱&蓄熱、ふっくらとしたゴブラン織りのぽかぽか発熱ラグ”

と銘打たれた、なんだか眉唾物だが思わず試してみたい衝動に駆られる一品だ。
失敗したとしても特に惜しい気もしない手頃な値段だったのも大きい。
邪魔なソファを除けて敷けば幸村も手足を伸ばして転がっていられるだろうと───そしてその姿はきっと可愛らしいだろうと───予想していたが、今日の天気も味方して、結果は上々だ。
文句のつけようのない、可愛らしい寝姿を披露してくれている。

「うーん、可愛い寝顔」

もともと彼は寝つきはいいほうだ。
さらに加え、疲れているはずなのだ。学校帰りに買い物を済ませ、主婦のように家事をこなす日々を送っていれば。

膝に預けられた頭をそっと撫でて、その濃い茶の髪を手に取る。
何のまじないか知らないが、幼い頃から一定の長さを保っている後ろ髪はさらりとしていて指に引っかかることなく滑り落ちていく。
まだ自分が学生だった頃にはよく手入れをしている振りで遊ばせて貰ったが、最近はこうやって触れるのが精一杯だ。
緩く指に絡めて、唇でも触れて。
外気にさらされて冷たいはずのそれは、今この日差しに温められてほのかな熱を帯びていて気持ちいい。

「・・・どうせならもうちょっと早く届けばよかったものを」

今日は平日だから無防備に眠っているのに手が出せない。
据え膳お預け状態はきついなぁと、髪を解いてその頬を撫でて。

「俺様も、昼寝しよう」

ぽかぽかとした日差し、膝には愛しい人が気持ちよさげに寝息を立てている。
このシュチュエーションで仕事するなんて愚の骨頂、と側に用意してあったタオルケットを幸村の体に掛け、少し考えてから膝から頭を下ろし代わりに横に並んで寝そべり、腕を枕に与える。

習慣のようにその髪に鼻先を寄せてついでに額にも口付けて。
幸村が小さく身じろいで居心地のいいように頭の位置を変え手足を絡めてくるのを、幸せな心地で受け止めながら、佐助も目を瞑った。





この日の晩御飯はきっとピザ。
「材料を買ってきていたのに・・・!」
晩の支度が出来なくてでも自分のせいでもあるから自己嫌悪の幸村を、おろおろと佐助は眺めてればいいです。
年の差佐助はヘタレ。

というわけで、以前に買った通販の代物は絨毯だったのです。
現在我が家の居間は絨毯敷きです。
ぬくい。あおり文句ほどではない気はしますが。
昼間のぬくい日に居間で昼寝する気持ちよさはたまりません。

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