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ぽっきー&ぷりっつ

今日中に小話だけでも上げたい!

主人がいい加減にしなさいと言い出したので寝ます。
チェー。

日記部分は明日・・・orz

佐幸なさいませ!

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「ん、旦那」
「あ」

手に持つものを差し出せば開く口に細いチョコ菓子を放り込む。
ポッキー&プリッツデイ。何故そんなものを制定したのか知らないが、この日の幸村のお八つは確実にこの細い菓子である。

「細いだけで味は同じなのに、こちらの方がうまい気がする」
「食感かなぁ。あ、チョコの量が多いのかもしれない」

五人で囲む机の上には小袋になっているものが山と積まれている。
このうちの三割程度は佐助が買ってきたものだが、残りはクラスの女子達からのおすそ分けという名のプレゼントだ。
バレンタインのような特別な意味を持たない差し入れは照れながらでも受け取るものだから、この日、朝から幸村は女子に追いかけられるほどの人気ぶりで、休み時間のほぼすべてを佐助のところに逃げ込んで、結果、佐助は手渡される菓子の整理や女子生徒を捌く仕事に終始する羽目になったのだが。

「お、フラン発見。旦那、これも好きだよね?」
「フランもポッキーと同じ分類なのだろうか」
「スティック状だから同じ分類じゃない?」

キャラメル味だ! と袋を開けた瞬間に広がる香りに、にこにこと笑う姿を眺めつつ、佐助が一本を取り出し幸村の口に入れる。
その形状から一度に口に入れることは出来ないために端から齧って食べていくのを、半分辺りまで佐助が支えて持つ姿に、戸惑いを含んだ声音で慶次が問うた。

「・・・さっきっから、すげー気になってるんだけど」
「うん?」
「なんで幸、自分で持たないの?」
「右に同じ」
「まったくだ」

慶次に続いて元親と政宗が同意の言葉を続け、向かい合わせになって互いしか見てなかった幸村と佐助の視線が輪の中央に向く。
ぽりぽりと、幸村の咀嚼の音だけが響く。
それに。

「旦那が持つとチョコがすごい勢いで溶けるから」

その佐助に続いて、次の一本を口元に寄せられるのを横目に、幸村も頷きながら。

「この小袋も持たせてもらえん」

と、何事もないように答えた。

「・・・ああ、そう」
「そりゃ・・・仕方ねぇな」
「マジでかよ・・・」

問うた方はそう呟くしかできない。
そしてそう呟く三人をよそに、今開けたと思った小袋の中身がなくなる。
すかさず次はこれだ、と今まで開けたものとは違う模様の小袋を指差す幸村を眺める佐助は、ただの親鳥かいいところ母親だ。

「楽しそうだからいいんじゃない?」
「まぁ・・・別段文句があるわけじゃねぇけどよ」
「っかし、見てるだけでムカツクっつーか、ウゼェ」

三者三様の感想を漏らし、何事もなく食べ続けている───食べているのは幸村のみだが───二人をあえて視界から追い出し、この勢いでは自分たちの口に入る前になくなってしまうと、三人も各々食べたい物を手に取る。
しかし小袋の状態になっているものは袋に商品名がないものが多く、ものが何かよくわからないものもあってある意味闇鍋状態だ。

「とりあえず全部開けちゃわない?」
「どうせ食べきれるだろうしな」
「チマチマ開ける手間は一緒か」

あの二人は無視しよう、と三人の意見が一致したところで適当に小袋を拾い、手分けして開けていく。ポッキーってけっこう種類あるねーと、どうせなら種類を多く食べようと比べて見ていく慶次の視界を佐助の手が再々横切っていくのは、多分同じことを考えているからだろう。

「あ、これは栗だ!」
「モンブランかな? 確かそんなのがあったはずだけど」
「モンブランか! 確かにそんな感じがする」

食べる物全部の感想を述べていく幸村に、いちいち相槌を打つ佐助は大したものだ。
呆れるしかない甲斐甲斐しさとそのいちゃつきっぷりに───そしてその自覚はきっとこの二人にはないのだろう───放課後とはいえここは教室で、他にも生徒はいるんですけどと、もうどう対処していいかわからない気持ちになりながら、三人はとりあえず視線を逸らす。

「・・・甘くないのねぇか」
「ビターってのがあるはずだよなぁ」
「メンズポッキーっていうのがけっこう甘味控えめだよね」

匂いにやられたわけでも、食べ過ぎたわけでもないのに胸焼けがする。
甘くないのが欲しいなと、どれがそうだろうと探す三人の視線が机の上を彷徨って。

「あ、苦い」
「ん? ビターだった?」

聞こえてきた台詞に三人同時に視線をやって。

「佐助」
「えー? 旦那の苦いって、当てになんないんだけど」

もう半ば辺りまで食べていたがために、佐助の手を離れたそれは幸村の口元で上下に揺れている。
軽く眉間に皺を寄せて佐助の顔に顔を近づけていく幸村のその動きを何気なく三人は眺めて。

「仕方ないなぁ」

そう言って溜息を付く佐助の顔の動きをスローモーションのように見て。

「───待って待って待って待って!」
「ここは教室だからよ!」
「いい加減にしろ、てめぇら!」

焦ったように。
慌てたように。
血管の三本も切れたかのように。

───叫んで止める三人の堪忍袋の紐の状態を知る術はない。




時間切れ。
妙な切れ方になった・・・orz
やっぱり慌てて書いたらダメだなー。

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あんまり呟かないけど生存確認ぐらいにはなるはず。

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