硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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ごろんごろん

雷様がずっと鳴っておられます。

雨はちょっとだけ降って止んでしまった。
でもそのお陰で涼しい~vv

雷光は3本ほど見たけど、あれ、どこかに落ちたのかな・・・。
昔は横に這うようなのが多かった気がするけど、このところ見る雷光はまっすぐ下に落ちるもんなぁ。
どこにも落ちてませんように!

とか書いてる間にこっちは晴れてきた・・・。
山は真っ黒で見えないけど。

あまりに杉さんに迷惑をかけたので、エネルギーの充填になればとあま~い話を書こうとして・・・グダグダした話になってしまった・・・。
とりあえず戦国です。


晴れたから買い物に行こうっと。

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墨を含んだ筆を紙の上に滑らせる。
決まりきった型の挨拶文を書き、少し手を止めて幾らか柔らかな言葉を続きに綴る。
一つを書き終えて、眺めて。
疲れたと筆を置き、足を崩し、ゴロリと転がって天井を見上げる。
今日は暑くも寒くもなく。
いい気候だから、表裏なく働く家中の者や自分のために姿を見せないまま警護をする忍びたちも幾らかは過ごしやすいだろうかと、暑かった最近までの天気を思い出す。

開け放たれた障子の向こうは高く青い空が広がっていて、手入れの行き届いた庭の、そのたくさんの木々が夏から秋に移り変わるのに合わせて色を染める準備を始めている。

その中の、背の高い常緑の木の葉陰に。
見慣れた衣装の忍びが気配もなく腕組み姿で木に凭れ座っているのが、風で葉の揺れた一瞬に見えた。

(寝ているのか起きているのか・・・)

こちらから窺うだけでは、陰に隠れたその表情までは到底見えなくて。
たまに羽を休める小鳥がその木に寄って、葉がさやと揺れても佐助は動かない。

その木は佐助のお気に入りで、枝振りが大きくて昼寝をするのにもってこい、といつか言っていたのを思い出す。
けれどあの木がこの部屋を見張るのに一番最適で、佐助がその席を誰にも譲らないのだと他の忍びが笑って言うから。

(・・・警護であるなら起きているか・・・)

ならばこのだらしなく寝転ぶ姿ばかりを見せているのも癪であるなと、起き上がり。
軽く伸びをしながら首を回せば、くきりくきりと音がする。

「いいかげん、飽いたな・・・」

一つ溜息をついてから、まだ返事を書かねばならない手紙の束を、うんざりと見遣った。






木を見上げれば、昼に見たままの姿で佐助が座っているのが見えた。
その体には、小鳥がまるで何もないように恐れ気もなく止まり、囀っている。
自分が寄れば一目散に逃げる鳥たちが、あれほど懐こく寄るなど一体何の術を使っているのかと不思議に思いながら、その小鳥達の仲間に加わるべく腕を伸ばして枝を掴んだ。

一つ一つゆっくりと登り始めれば、大きく揺れたその振動で小鳥達は逃げてしまい、仲間に入りそこねたと小さく息をつく。
そうして逃げていった鳥たちを追う視線の前に、すっと手が伸びてきてその視界を塞がれた。

「・・・お仕事ごくろーさま」
「うむ。疲れた」

その口調が呆れを含んでいたことはわかったが、気付かない振りで無視をする。
どうせ、何故こんなところまで登ってきたのだとか、危ないことはするなだとかいう説教をするための前振りだ。
もしそう言われたら、止めないお前が悪いのだと言ってやろうと目論んでいたが、それをきっちりと感じ取った佐助は、何も言わずに一つため息をついただけだった。
そうして伸びてきた腕が腋の下に掛けられたと思った時には、もう体は佐助の膝の上だ。

「・・・いかような術だ」
「ただの体術」

落ちないようにという配慮だろう、抱き寄せるように腰に右腕が回され、左手は後頭部を肩に押し付けるように額に当てられている。
(気持ちいい)
少し上向けられた視界に見えるのは、濃い緑の葉とその隙間から顔を覗かせる青い空。
耳が捉えるのは、鳥の声と風がたてるさらさらという葉擦れ。

「───昼寝にうってつけの場所だな」
「だろ?」
「お前はいつもこんなところでサボっていたのか」
「まあそれは目を瞑ってもらうとして」

佐助は仕事をしているのだとは言わない。警護は佐助や他の忍びにとって生活の一部だ。
いつでもどんな時でも、意識の一部がこちらに向いている。
 
「で、わざわざこんなトコまで何しに来たの? まさか旦那も昼寝とか?」
「いや、鳥が寄っておったので仲間入りしようと登ってきたのだが・・・逃げられてしまった」
「そりゃ無理っしょ」

それでも同じように膝に乗ることは出来たから上々だ。
鳥とは違って重い体だから、さっきと同じように腕を組み目を瞑ってじっとしていることは出来ないだろうが、佐助がそれに文句を言うとも思えない。

「仕事は終わったの?」
「とりあえず全部書いた。もう運んでもらう手筈もした」
「おー、優秀優秀」
「お前、それが主に言う言葉か・・・」

額を押さえる手を右手で外させて、そのまま指を絡める。
さらりとした手触りを楽しむように指を動かせば、くすぐったいと耳元で小さく笑い声があがる。

「旦那、手に墨がついてるよ」
「何枚か書き損じたからな。丸める時に付いたのかもしれん」
「ちゃんと洗ってから来なさいよ・・・」

左手も佐助の手を包むようにして沿わせ、布で出来た簡素な手甲を着けた手を揉むようにして遊ぶ。
力を抜いてされるままにある手の感触は昔と少しも変わらない優しさだ。

「───真面目に仕事をした主に褒美をやる気はないか?」
「・・・何ソレ。ちょっと違うくない?」

それでも振り向いて見た顔は笑ったままで、どんな願いでも叶えてあげましょうという自信が窺える。
それへ笑いかけて。視線だけで欲しいものを訴える。

「───旦那、それって俺様にもご褒美になるんですけど」
「かまわぬ。佐助とて、本気で寝ておったわけではあるまい?」

まあそりゃねぇ、と苦笑いでこぼして。
佐助の首に腕を回すために離した手が頬に添えられる。

「・・・これだけでいいの?」
「───夜は伽に来い」

承知いたしました、という言葉は、直接唇に届けられた。









なんだか起承転結がわからない感じになったよ・・・っ
ぐだぐだでごめんね・・・orz
いくらかでも甘いと思ってもらえたら嬉しいっす・・・(T△T)

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