硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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無題

雨雲はどこかに行っちゃったけど、傘はいるんだろうなぁ・・・orz

今から出まーす。
今日は日記は多分書けません(>_<)
お話続きも・・・あとちょびっとなんだけどな・・・

とりあえず終わった・・・?
ちゃんと読み返してないけど、まあいっか!  ←いくない。

置き土産!
現代パロですー! 拍手する拍手する




「見舞いだと、お館様から」
「はい?」

夜も遅い時間、幸村はその両手に抱えるように大きな籠盛りになった葡萄と梨を持って佐助の元を訪れていた。

「見舞いって? 俺、別に病気や怪我の覚えはないんだけど」
「お館様に佐助の食欲が落ちていると言ったらこれを持って帰ってこられたのだ」
食って精をつけろと言うことだろう。

それを佐助に渡し、当たり前のように居間に向かって歩きながら幸村は嬉しそうに言う。
お館様は佐助のことを好いているからな、と、まるで我がことのように喜んでいる。

「まあ・・・お気持ちは頂くけど。にしても・・・多くない?」
「二人で食えと」
「なるほど」

ならば理解できる。この量は一人だと食べ切る前に傷んでしまうだろうが、幸村がいれば可能だ。
きっと幸村への土産もかねているのだろうと、血縁があるわけでもない一部下である人間の息子に、面映いほどの愛情を注いでいる信玄のことを思い浮かべる。
それでもこの二種類は佐助が好んで食べる数少ない果物で、佐助の好みも考慮している辺り気に掛けられていることは否めず、その気恥ずかしさに苦笑がもれた。

「でも今から食べるの? もう寝たっておかしくない時間だけど」
「そうだな・・・夜食に食べたい気もするが・・・佐助は食べられそうか?」
「う~ん? まあ葡萄ぐらいなら・・・付き合うけど」

幸村の服装はどう見てもパジャマで、多分泊まっていくつもりなのだろうと予測するが、それはともかくとしても、遅い時間の飲食を推奨するつもりはない。
あんまり遅い時間の飲食は体によくないというのは、常識でもある。
・・・互いに太ることはないから、それは気にするところではないが。

「じゃあ葡萄を一房だけ食べないか? さっき少し食べたが、皮が薄くて食べやすいし、甘くてうまかった」
「食べたんだったら梨にする? これもうまそうだけど」
「食べやすさでは葡萄の方が上でござる。摘んで食べよう」

・・・果物はまるかぶり。幸村の奇妙な信念に従えば梨はまるかぶりせねばならず、確かに食べやすさでは葡萄が上ではあるが。
(何が何でも梨は切って盛り付けよう・・・)
明日幸村が起きる前にやっておいてしまえばいいと、にこやかに笑んでいる幸村に笑いかけて、こっそり佐助は誓った。



「あ、美味しい・・・」
「だろう!」

さて、その件の葡萄は、本当に甘くておいしい物だった。
いつも通り膝に幸村を挟む形でソファに座り、軽く水洗いして皿に盛った葡萄を佐助の膝に腕を預け斜めに身を捩って座る幸村にも取りやすいように片手で持って摘む。
実の大きな葡萄は種があったり皮が厚かったりでけっこう食べにくいものだが、これはつるりと皮が剥ける上に種がないので、いくらでもいける。
甘いと言っても葡萄はもともと酸味のある果物だから、胸焼けすることもなく食べることが出来、二人無心で摘めばあっという間に半身は枝だけになった。
それを裏返して。楽しげに手を伸ばす幸村を見る。
(ほんっと美味そうに食うんだよな)
幸せに細められる目や、咀嚼する口元も一粒を大切に食べるゆっくりとした動きで、見ているだけで満たされる表情だ。
そして指が口元に伸び、舌先に乗った、さすがに食べることはしないらしい葡萄の皮を摘んで口から出して皿の隅に積む。
その仕草が厭らしく見えないのがこの人の食べる姿のいいところだよな、と誰がやっても行儀が悪いようにしか見えない姿が、そうは見えない不思議さを堪能して。

ふと、悪戯心でその口元に一粒を持っていった。

「?」

一瞬動きが止まるが、何も言わないまま素直に幸村は口を開ける。
一度は葡萄に伸びた手も、そのまま佐助の膝に置かれ、先ほどまでと同じように咀嚼する。

「おいしい?」
「うむ。佐助はもう食べないのか?」
「そうだねぇ・・・なんか腹一杯になった、かな」

いつものことだ。幸村の食べる姿を見れば腹が───というよりは気持ちが満ちてしまって、それだけでなんだかいいようになってしまってしまう。
それを教えればきっと自分の前で食べることをしなくなるだろう危険があるから、絶対に告げるまいと決めているが。

「もうちょっとだし、旦那が食べて」
「・・・明日の梨はちゃんと食べるのだぞ?」
「はいはい」

少し心配げに寄せられる眉を指先で突付き、解けるようにと返事をする。
約束をすればそれは破られることはないと幸村は信じているから、言質を取ればそれで安心するらしく、にっこりと満足げに佐助に笑いかけた。

そして続きを食べるべく、舌に乗せた皮を摘むために上がった幸村の手を佐助は止めて。
かわりにそれを舌からそっと抓みとって皿に乗せ次を口元に寄せれば、不思議そうな顔をしながらでも口を開き一粒を舌に乗せた。
そしてそれを咀嚼の動きで皮を剥き。どうしたものかと上目で佐助を見て。
その躊躇い顔の可愛らしさに内心やに下がりながら指先で唇を突付けば、皮を乗せた舌がそっと差し出された。

「まだ食べるでしょ?」
「・・・た・・・食べるが、その・・・」

口の中のものを他人に始末されるのが奇妙に思われるのだろう───多分それはほとんどの人がそうだろう───舌の上から指先で抓まみ上げられたものを視線で追い、またしても口元に差し出された一粒を口に入れる。

「・・・佐助は楽しいのか?」
「すごく楽しい」
「そ、そうか・・・」

小さく呟いて、今度もやっぱり躊躇うように皮を乗せた舌を差し出して。
それを摘み上げる時にさりげなく唇や濡れた舌に触れれば、ぴくんと小さく震える。

(・・・うーん・・・これはなんというか・・・たまんないかも・・・)

元々人が物を食べるモーションというのは、非常に卑猥で色気があるものだと佐助は思う。
特に幸村のように、その仕草が「綺麗」であるならば、なおさら色っぽいものだ。
それが普段から食べさせることはあっても、口から取り出すという慣れない動作に躊躇っている表情が加わることが非常にそそり、またどこか倒錯的ともいえる雰囲気が出来上がってしまって。
これはまずったかなぁと、暢気に思うもののまったくやめる気はなく、むしろ殊更ゆっくりと一つ一つ食べさせていく。

この奇妙さに幸村も何か思うのか、上目遣いで見上げてくるのもまずい。
数少なくなってきた一つを、無意識の意識で指ごと軽く押し込み硬い歯の感触を指先で味わえば、知らず胸の鼓動が跳ねて息を飲み込む羽目になった。

「さ・・・さすけ・・・?」
「あ、ごめん。苦しかった?」
「いや、それはないが・・・」

舌足らずな言葉を隠すように口元を手で覆い、ほんの少し俯いてうっすら頬が染まっていって。
常にないその所作に、釣られるように佐助も頬が熱くなってくる。

(もうほんとさぁ・・・)

悩殺的ともいえる可愛らしさに、喰い付きたいような衝動を覚えて思わず天を仰ぐ。
まだまだ初心な相手に欲情するんじゃないよと自分を戒めても、一応は『恋人』の位置にいる身である。
ほんの少し、味見ぐらいはいいよなぁ・・・と、心の奥の自分が囁くのに抗うのは難しく、ちらりと窺った俯いたままの幸村の様子を見れば既に耳まで赤くなっていて、尚更にその気持ちは強くなる。

ちょっと前ならば自分が何をしようと素で受け止めて平然としていたが、二人の関係が変わってからというもの、ほんの少しだがこういう空気に敏感になったようで、構えるのとはちょっと違う、それでも緊張しているのは隠せない微妙な雰囲気を纏うようになって。
だがそれも自分の勘違いであったらどうしようという戸惑いもあって、なかなか手を出すに至らないのが現状なのだ。

が。

「えーと、旦那?」
「な、ななな・・・なん、だ!?」

何もそこまでというぐらいに驚き、それでも姿勢は変わらないまま顔だけを上げてこちらを見て。
やっぱり赤いままの顔をそれでも逸らさずこちらに向けてくるのは、自分の状態をわかっていないのか、わかっていて隠せていると思っているのか。
ああもうかわいいなぁちくしょーと、誰に言うでもなく悪態を付いて、やっぱり我慢できないです、とこれも誰に言うでもなく呟いて。
嫌われませんよーにと、心で祈りながら。

「旦那にキスしたいんですけど、してもいい?」

一息に、真摯に。
何躊躇うことなく、その目を見て言った。

「!? ば・・・っ! そ、・・・や、ちょ・・・その、・・・」 

当然その問いかけに幸村がまともに答えられるはずもなく、どもりながらパクパクと口を開け両手でのジェスチャーを展開して。
その手が元の位置───つまり佐助の膝の上だが───に落ち着いて、深く深呼吸を繰り返し。
一瞬視線が泳いで再び佐助の位置に戻る頃には、覚悟が決まったのかいつもの様子に戻り、意思の光の強い瞳を向けてきた。

「そ・・・っ、その、まかせるばかりで、スマン・・・」

語尾は掠れて小さく窄まり、強い視線も逸れてしまったが、諾の意味で告げられる言葉と膝の上の手が緩く拳を握る動作の稚さに、思わず悶えそうになるほど動揺する。
もちろんそんなことはおくびにも出さずに、タイミングを逃さないようにとそっと手を頬に添えれば、ぎゅうと固く目を瞑り強い緊張で体を縛るのに、申し訳ない気持ちも湧く。
それでも自制心を総動員しないと押し倒してしまいそうだという危機感はあって、本当にどれほど自分がこの人を欲しいと思っているか思い知らされてしまう。

(もーほんと・・・俺様この人んこと好きすぎるよなぁ・・・)

ごめんね、オオカミで。
そう思いながらゆっくり唇を近づけて。
強い葡萄の香りをさせる唇を軽く舐めてから、そっと重ね合わせた。





こないだ食べたブドウがおいしかったとか、そんな感じです・・・書き始めは。
反省はいっぱいあるけど、もう・・・何がなんやら。

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