硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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残りのさんぶんのに

一括で。どこで切っていいのかわからなかった・・・orz

カブトムシも一匹、お亡くなりになってしまいました。
ケンカして負けたっぽい。
やはり戦う性質のある生き物を多頭飼いするものじゃないなと、考えの浅さにちょっとばかりショック。
去年もおととしもこの失敗はしなかったんだよな・・・。
餌は足りてるようだから、縄張り争いなのかな。
今年は気性の荒いのがいるようです・・・。

むーん。
七夕話、一応終わりました。
あれもこれも入れようとした結果、なんか端折りすぎた感も否めないものになりましたが、大まかには筋が通った気が(私は)するので、良しとします。
書いた物の反省なんて、し始めたらキリがないので、程ほどにしよう・・・。
そのうちうまくなるかも・・・しれ・・・な・・・orz

テレビで職人のこだわり的な番組をやってたんですが、主人が職人なのでついつい見ちゃいます。
職人の職人たる考え方ってのは、創作・製作に携わる人間には共通なのだなとちょっと思ったり。
私は生活が掛かってるわけでもないし、趣味なんだけど(笑)
ホンのちょびっとぐらいは、職人のような心意気でやっていけたらいいなと思いました。
(かといって無理をする気はまったくないのだけど)

本当は怖い家庭の医学で、今日のテーマは現在同じ状態の年寄りがいる我が家としては、胸にせまるものがありました。
気をつけよう・・・っ いや、させよう、かな。
将来自分はどうかという診断で、7項目で6項目当てはまりましたが、東海林さんと同じく家庭内は割と乱雑という状態なので、老人性鬱は大丈夫かな? とちょっと安心。
オタクっていつまでやれるかっていうのも、かなりこれに関わる気はするけど・・・っ
暫くは大丈夫。

ねます。 拍手する拍手する

「佐助」
「ん?」
「話があるのだ」
「ああ、そうだよね。何?」

唐突に話し出すのにも驚かず、姿勢を変えぬまま耳をそばだてる。
今はよく見える幸村の表情はやはり少し固くて、髪で遊んでいた指は今は自身の顎を支えるように佐助の胸の上に置かれている。

「・・・短冊に願いを書いたのだ」
「? うん、で?」
「ぜひとも叶えたい」
「まあ、そればっかりは神様と旦那の頑張りしだいっしょ」
「・・・某の願いは、佐助が、うんと言ってくれれば、叶う・・・でござる」
「は?」

毎年短冊には芸事上達の願いを書いていたはずだが、自分が関わってくるとなると今年は違うのか。
しかし武術ならば幸村の方が上、自分が勝るものといえば身の軽さぐらいだし、まさかにも料理や菓子作りを指南して欲しいなどとは言わないだろう。
仮に欲しい物があると言われれば買うに吝かではないが、今までの長い付き合いでそういう風なことを強請られた覚えはなく、金銭絡みのことを幸村が願うとは露ほども思えない。
何か自分の持ち物で欲しい物でもあったか。ならばそれを譲るぐらいはどうということもない。

「んーと、何か欲しいとか、かな? 出来るだけはするけど?」
「違う。───いや、違わないが、その、さ、さすけが」
「うん」
「佐助が! 欲しいのだ!」
「はぁ」

さて、自分の持ち物にそんな名を付けた物があったか、それともそういう商品名の物があったか。
一通り頭の中の『さすけ』を探してみて。
(・・・あれ?)
どれほど記憶を巡らせてみても思い当たる物は一つしかなかった。

「えー・・・・・・と」
「・・・・・・だめ、か?」
「いや、だめとかでなく」

じっと見つめてくるのは子犬のようなつぶらな瞳で、目の前の餌を待ての姿勢で我慢している姿にしか見えない。
この顔で見つめられたら、どんなことでも叶えてやろうと思ってしまうのは、もう佐助の習い性みたいなものだ。

「あー・・・それ、俺、って?」
「そうだ」
「・・・欲しがってもらえるのは光栄なんだけど、意味がよくわかんないって言うか、えーと、どういう意味、かな・・・?」
「そのままだ」
「・・・・・・」

しばし、沈黙する。
佐助の中で「○○が欲しい」という質問をされた場合、それが人物名であったならばそれは恋の告白───何か特殊なシュチュエーションでない限り───か、もしくはそれに連なるなんらかである。
しかし、相手は幸村で。
(まさか、ね。旦那がそんなね)
ははははは、と声を出さずに笑い、違うありえないと打ち消しの言葉を散々頭に浮かべて、勘違いをどれほど罵られようと傷つかないぞと覚悟を決めて。

「それって、恋とか愛とかの告白?」

と、いくらか声は震えたかもしれないが、いつも通りに笑って聞き返した。
それに。

「その通りだ!」

と、それにはまったく躊躇いのない喜色満面の笑顔で幸村が答え、中途半端に起き上がっている佐助の首に飛び掛るように抱きついてきた。

「やっと通じたか! ここまで言わねば解らぬとは、佐助は鈍いでござるよ!」
「ちょ・・・っ! なにそれ、すごい聞き捨てならないんですけど! ・・・じゃなくって、旦那、ちゃんとわかって返事した!?」
「当然でござる!」

ぎゅうぎゅうと力任せに抱きしめられて息が苦しい。
しかしそれ以上に、心臓はドカドカとありえないような音を立てているし、頭はクエッションマークでいっぱいだ。
(え!? ちょっとこれ、俺様ちゃんと起きてるよな・・・?)
思わずそっと抱き返すが、夢でない証拠にその体は熱く、しっかりとした質感があって。

「あの、旦那?」
「なんだ?」
「なんでというか、どうしてというか・・・俺、であってるわけ?」

小さく尋ねる声に幸村の腕の力が緩み、正面からまっすぐに顔を合わせ至極真面目な、それでもどこか嬉しそうな表情でそうだ、と一言幸村は告げて。

「今目の前にいるのは佐助でござろう? 某は、今、佐助に・・・佐助に、告白をしたのだ。某はずっと佐助が好きで、それがあまりに当たり前だったから、今まで口に出したことがなくて、だが、口にせねば伝わらぬと散々に言われたし、当たって砕けても諦めずに頑張れば叶うやも知れぬと・・・」
そこまで言って、ふと口を噤み。
「そういえばまだ返事を聞いてなかったな」
と、小首を傾げながらやはり真面目な顔で言った。

(答えなんて、そんなの、決まってる)
じっと見つめてくる視線は揺るがず、嘘やごまかしなど毛ほども通じないような強いものだった。
それにすぐ返事ができなかったのは、佐助の中にある迷いが口を閉じさせたせいだ。
幸村の気持ちを受け入れるのは簡単で、とても幸せで、でももしかして、この先いつか離れてしまうかもしれないと考えしまうのは、当たり前のことだろう。
そしてそうなった時の自分は一体どうするのだろうという考えに行き着けば、簡単に返事をしていいようにも思えなかった。

「・・・佐助が何を不安に思っているのかわからんが」
「え・・・?」
「某は、初めて佐助に髪を結ってもらったときから佐助が好きなのだ。幼稚園のきく組のときからになるか。そのあとひまわり組になった時に、お前を嫁にすると言ったのも憶えているし、未だにその気持ちは変わらん」
「・・・はぁ」
「中学に上がって、お前が今の高校を受けると聞いたときも、離れたくないばかりにいささか無理をして勉強して同じところを受験して、今もこうやって側におるし───それ以外でも、佐助の作った物は何でも好きだし、膝も、胸も、足も、腹も、腕も全部好きだ。佐助に髪を結ってもらうのだって、何よりも気持ちいいし、たまにしかしてもらってないが耳掻きや爪切りも誰より上手だ。頭もいいし、顔にしたって男らしい、よい人相であるし───」
「や、ごめん、その辺で勘弁して・・・っ」

つらりと吐露される告白の。
その生きて関わってきた全部が好きなのだということを、照れも嘘もなく真摯に訴えてくるのに。
(俺様、今なら死ねる・・・っ)
まともに受け止めてしまった佐助のほうが、照れと動揺で憤死しかねない状態になってしまった。

「もういいのか?」
「いや、もう、十分だから!」

真っ赤になってしまっているだろう顔を覗き込むように見つめられて、思わず逸らす。
それが気に入らなかったのか、伸ばされた両の手が佐助の頬を掴み、無理矢理視線を合わせられて、息が掛かるほどの近距離で見詰め合いながら、こつりと額を合わされた。

「ならば返事は・・・うん、になるか?」
「え・・・と、まあ・・・そういう・・・ことで・・・」
「じゃあ、今からお前は某のものか?」
「それは間違いなく」
「髪を結うのも某のだけだぞ」
「あんたの以外やったことないよ」
「腕枕も足枕も膝枕も腹枕も某以外にはしてはならん」
「・・・だからあんた以外の誰にするっての・・・」
「菓子も某以外のために作ってはならんぞ?」
「そんなの、作ったことない・・・ああ、年に何回かするか」
「もうするなよ?」
「・・・しなきゃならない時は許可制でいい?」
「譲歩する」
「ありがとう」

ずらずら並べられる独占欲の約束は、今までとなんら変わることはないものばかりだったけれど、言ってる幸村も聞く佐助も至極真面目顔で、それでもあふれ出してくるような幸福感が口元に笑みを浮かばせていて。

「覚悟はついたか?」
「へ? なんの?」
「ホワイトデーのお返しだ」
「は?」
「二十一回分、覚悟がついたらという話だったが、もうついたでござるよな?」
「ああ・・・あれ」

憶えていたのかというのが佐助の本音で、あの時は覚悟をつける日など一生来るまいと思っていたけど。
(覚悟も何も、好きって言ってもらえたんだからそんなの必要ない)
好きな人と、好きだからするのだ。

「旦那が、俺に、してくれるんだよね?」
「もちろんだ!」
「じゃあ、お願いしようかな」
「よし!」
まかせろと勢い込んで言ってくれたけど。

(・・・なんか、釈然としない)
別に色気が欲しいとかそういうことは言わないけど、初めてなのにそんななんでもないような顔で、目を開けたまま、大好物に食いつくような表情でせまるってどうなの。
(なんか、やっぱまだ、この人の中では恋人同士でするものって認識ないのかな・・・)
それはちょっと切ない。

「───ねぇ、旦那」
「? なんだ?」
「言い忘れてたんだけど」
「うむ」

初めてを幸村にリードさせるからダメなのだ。
大事で貴重な幸村のファーストキスは、与えられるのを待つのではなく、こちらからいただきに行かなければ。
そう決めて、顔を掴んでいた両手を外させ、間近に迫ってきていた唇を指の一本で止める。
指だけでも幸村の唇の柔らかさは感じられて、これから先この唇は自分だけのものだと思えば自然とにやけてくるのは止めることが出来ない。
今は部屋に二人きり、しかも膝の上で密着というこれ以上はない恋人の距離で。
部屋もロウソクの明かり一つというロマンチックな雰囲気に満ちているのだから、唇同士で判を押すようなキスなど無骨の極みだ。
(せっかくだから、ちゃんとした記念日にしないとね)
まだちゃんと返事もしていなかったし、一生忘れられないような記念日にしよう。

「旦那」
「なんだ」
「愛してるよ」

出来る限りの優しい表情で言ったつもりだが、そればかりは自分ではわからない。
自分とは違い、ぴたりと動きを止めて全身で固まってしまったその顔を、両手で優しく包んで唇をゆっくりと近づける。
目を瞑るという思考がないのか固まってしまっているせいか、幸村の両目は開いたままだったけれど、それは仕方ない。

・・・ちゅ

いきなり深いキスは幸村には受け止められないだろうと、小さな音を立てる触れ合うだけのキスを唇に落として。
固まったままなのを気にせずに、続けて頬に鼻筋に唇の端にと口付けていけば、ぶるぶると幸村の体が震えだす。

「さ、ささささささ・・・っ!」
「はい?」
「さすけぇぇ! はれんちでござるぁ!!」

そう叫んで密着した体を突き飛ばすように腕を突っぱねて。
(・・・うん。予想してた)
泣きたくなるような情けなさでそう思う反面、それでこそのこの人だよなとも思う。
セリフか行為か、そのどちらに反応したのかわからないけど、本当に色恋に免疫がないのだ。
小さな告白と触れるだけの唇。今時なら幼稚園生でもしようかという程度でもこの騒ぎである。

(もー、ホント・・・)
こんな風なくせに、自分から仕掛けようとするなんて。
きっと恋人同士が一体何をしているかなど、深くは知らないまま。
ただ一心に佐助のことが欲しいと願って。
短冊に願いを書き、その勢いで───勢いだろう、多分───告白をしてきて。
(あんた、可愛すぎる)
でも欲しいって意味、絶対わかってないよね。
だからこんな後先を考えてない無防備な格好で告白をしてきて───たかだか触れるだけのキスで破廉恥なんて叫ぶのだ。
子供の純粋さで求められるのに、大人の狡さでもって返したようなものだけど、もう自分も幸村も子供ではないのだ。

「・・・旦那からのは覚悟が決まってからでいいよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うむ・・・・・・・・・すまぬ」

欲しがったのは幸村で、くれてやったのは佐助だけども。
膝の上で目を潤ませ真っ赤な顔で泣きそうになっているのを見れば、暫くは我慢の日々で過ごすしかないかと溜息で思う。
佐助としては非常に心に残るいいファーストキスだったが、先はまだまだあるんだけどと、尽きない欲が頭を掠める。

こんな状態では次のキスすらいつになるかと、胸中溜息をつきながらそろそろと腕を腰に伸ばしてみる。
それに逆らわず、ぐにゃぐにゃと骨が抜けたように柔らかく、真っ赤なままの顔を自分の胸に伏せて預けてくる幸村を、軽い驚きで受け止めながら。
(・・・案外早いかもしれないな)
幸村の変わらない温度と柔らかさが腕にしっくりと納まってきて。
この人の体も心も、自然に受け入れてくれている。

ここから先は自分の努力次第かと、胸元で俯く幸村に知られないようその旋毛にそっと唇を落としながら、短冊に書く願い事は今から変更しても有効だろうかと、埒もないことを思った。




んんん? 終わってる? かな?
オチたかどうだかイマイチ不安を残しつつ。 
長々とスクロール、お疲れ様でした ペコリ(o_ _)o))

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