硯 箱 の 筆

筆の進むままに

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そのいち。

甘味が欲しくて倒れそう。

誰か糖度70%、砂吐き度20%、眩暈度10%、の幸せすぎる佐幸の居所を知りませんかー?
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・・・トトン。・・・トトン。
乱れることなく、鼓膜に響くように聞こえる音のその心地よさに、目を瞑って聞き入った。

「旦那」
「・・・なんでござるか」
「重いんだけど」
「そうか」

その上暑いのだろうけど、聞かなかった振りで右から左に流す。
眠いのに眠られず、ごろごろとベッドの上で暴れているのに飽いて、もう日付も変わろうかという時間に佐助の所へ押しかけて。
時間も時間だし、当然のようにベッドの中でまどろんでいたのだろう佐助は、怒りもせずに、眠れないの、と欠伸をかみ殺すようにして問いかけてきてから、こちらの返事も聞かずに自分の寝ていたベッドに引きずり込んで腕を枕に貸してくれたのだけど。

(やはりこちらの方が良い)
それだけでは足りなくて、寝転ぶ佐助の上に乗り上げて心臓に耳を当て全身で甘えた。

重い重いと文句を言いながら、それでも追い払わずに居てくれるのが嬉しくてくすぐったい。
まだ梅雨なのにランニング一枚で風邪ひくよと、体に掛布をかけ、背中を優しく撫でながら髪を梳いてくれる。
その仕草でも乱れない、優しい心臓の鼓動を子守唄にすれば、先ほどまでの焦れるようないらつきはあっという間に霧散して、柔らかな眠りの波がやってくる。

「さすけ」
「んー・・・?」
「おやすみ」
「・・・やすみ」

圧迫されて苦しいのだろうか、少し詰まったような声が苦笑交じりに返ってきて、とんとんと背を叩かれる。

やはりここが一番安心できる場所だ。
肩に縋る指先に力をこめて、大きく一つ息をついて。
そのまま胸にぐりぐりと顔をこすりつけ動物のようにマーキングを施して、毎日でもこうやって居られたら良いのにと、未だに武田家に居候することに首を縦に振らない頑固者の所有権だけは主張した。

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あんまり呟かないけど生存確認ぐらいにはなるはず。

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