硯 箱 の 筆

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地味作業

地味~に手作業するのは気分転換にすばらしくいいと思います。

昨日はずっとちまちま指先作業に没頭してたのですが、まったくはかどらず倒れ伏しておりました。
しかし今日は同じ作業なのにちゃかちゃか終わりまして。

天気のせいかな・・・昨日は雨だったもんね。
雨だとテンションが上がらないというか、やる気が出ないというか。
何をやっても昨日は失敗したので多少気分は下向きだったのですが、今日は上向き!


上向き弁丸様!を書きたかったんだけどな。
おかしいな・・・ 拍手する拍手する

「ひとーつ、ふたーつ、みっつ!」

バッシャンと裸足の足元で水が跳ね、弁丸の袴の裾を盛大に濡らす。
それを一切気にとめず、またひとつ、と数えながら庭に点在する水溜りの上を歩く。

「ひとーつ!」

バッシャン。

「・・・弁丸様」
「おお!さすけ!」
「なに、してらっしゃるんですか・・・?」

縁側から庭にいる弁丸に低い声で佐助が呟くように話しかける。
朝からの上天気で家中の用事に振り回されていた佐助の姿を見て、ぱっと弁丸が花が咲くように笑い、その勢いのまま裸足の足で水を跳ねながら近付けば、上がっちゃダメです!と縁に手を着ける前に抱えあげられた。

「なぜいかん?」
「廊下が汚れるから。掃除が大変でしょう?───まったく、雨上がりに裸足で庭に出るなんて、怒ってくれといってるようなもんですよ?」
「おこるでござるか?」
「・・・じいやさんが怒るかな?」

俺様が怒っても仕方ないですもんね。
佐助はよく弁丸を叱ったが、着物を汚す程度では怒ったりはしない。
今も自分が汚れるのはかまわず、その袴の裾から雫がたれないよう弁丸を抱え廊下をすべるように歩く。
向かう先は風呂場だ。
膝から下をすっかりと汚したままでは、部屋どころか廊下にも入ることはできない。

「はれたのだ」
「うん」
「みずたまりがキラキラしていたぞ!」
「そうだね」
「ばしゃっとしたら、キラキラがとぶのだ!」
「うん」
「さすけにみせたかったでござるな・・・」
「・・・あー・・・また、別の機会に」

この二日ほどの雨で、弁丸はすっかりとしょげてしまって、憂鬱に俯いていたが。
どうやらお日様の姿を見て元気になったとたん、満面の笑顔で空を見上げて外に飛び出したらしい。

「弁丸様はお日様が好きですねぇ」
「うむ!キラキラであったかいからな!じいやがいまはあめがふらないといけないのだといっていたが、やっぱりはれたほうがうれしいでござる」
「じゃあ、この雨が終わったらお花見に行きましょうか」
「うむ!だんごをもっていきたいでござる!」

辿り着いた風呂場で着物を脱がされ頭から湯をかぶせられ。
それでも弁丸は久しぶりの晴天での遊びに興奮が冷めず、泥で真っ黒になった足を洗われながら、いかに水溜りが綺麗だったかを佐助に話す。
それ以外にも水を乗せた葉や花びらがお日様の光を跳ね返しているのも綺麗だといい、やっぱり佐助に見せたかったと残念がり。

「じゃあお八つのときに一緒に花見ならぬお日様見物としゃれ込みますか?」
「うむ!それがしがたくさんさすけにおしえてやるでござるよ!」
「・・・お願いですから縁側から降りないでくださいね・・・」

もう一回お風呂に入るのいやでしょ?
そう言って頭から湯をかけて。
すっかり綺麗になった湯上りの体を拭きあげ着物を着せて、縁に並べばキラキラと。

「きれいであろう?」
「うん。きれいだね」

にっこりと嬉しそうに笑って春を教えてくれる弁丸様の笑顔が一番綺麗だよね、というのは佐助の春の宝物として胸にしまわれた。




書きたかったのはこういう話じゃなかった気がします。
季節もちょっとおかしいかな・・・もう桜は満開になってしまった・・・

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あんまり呟かないけど生存確認ぐらいにはなるはず。

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